東北学院大学

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2023年度「音楽への招待 時代の音 レクチャーコンサート・シリーズ」第1回公演が開催されました

2023年12月11日

 第一級の音楽家を招き、心躍る演奏とレクチャーで紡ぐコンサートシリーズ「時代の音」。「時空を旅するフルート」と題した2023年度の第1回公演「スクァルチャルーピ写本 14世紀フィレンツェの世俗音楽」が、11月18日に土樋キャンパスのラーハウザ―記念東北学院礼拝堂で開催されました。今回は、今年度の講師で中世フルート奏者の前田りり子氏のほか、鈴木美登里氏(歌)、久保田潤子氏(ゴシック・ハープ、歌)、坪田一子氏(ヴィエール)、佐藤亜紀子氏(ギターン、中世リュート)が出演しました。

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 公演は、フランチェスコ・ランディーニの「かつて愛は私に希望を与えていた」で幕を開け、観客を中世音楽の魅惑的な世界にいざないました。
 演奏の合間には楽器や曲の紹介、楽譜の解説などが行われ、本公演のテーマにもなっている「スクァルチャルーピ写本」についての説明もありました。この写本は14世紀イタリアの音楽を代表する300曲以上を収めたアンソロジーで、それぞれの作品が当時の社会や文化の影響を反映しています。フィレンツェが繁栄した時代の音楽を今に伝えるこの写本は、歴史愛好家や音楽ファンにとっては特別な価値を持っています。

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 5名の奏者による演奏は、卓越した技術と礼拝堂の厳かな雰囲気が相まって、中世音楽の独特の美しさと力強さを見事に表現。音楽愛好家だけでなく歴史や文化に関心を持つ一般の方々にとっても、中世音楽の魅力を深く感じられる機会となりました。

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 今年度の「時代の音 レクチャーコンサート・シリーズ」の公演は2回を予定しており、次回は来年2月11日(日・祝)に同会場で開催します。皆様のお越しを心よりお待ちしております。