データサイエンス学科の村上弘志教授がプロジェクトに参加しているX線天文衛星「XRISM」の初観測データが公開されました
2024年01月10日
情報学部データサイエンス学科の村上弘志教授がプロジェクトに参加している宇宙航空研究開発機構(JAXA)の X線天文衛星「XRISM(クリズム)」の初観測(ファーストライト)データが1月5日、JAXAより公開されました。
XRISMには、満月1個分の空の範囲を一度に撮影できるカメラ「Xtend(エクステンド)」 と、X線の色を鮮明に測定できるセンサー「Resolve(リゾルブ)」が搭載されており、宇宙の大規模構造の進化について理解が深まると期待されています。
ファーストライトでは、Xtendが約7億7000万光年の距離にある銀河団を観測し、これまでの約4倍の広範囲かつ精密な画像を撮影しました。Resolveは星の爆発の痕である超新星残骸を観測し、様々な元素からの輝線を詳細に取得しました。
村上教授はXtendの開発に参加し、現在は主に解析ソフトウェアの整備に携わっています。今後の運用に向けて「宇宙における物質の状態や動きをこれまでにない精度で観測でき、これから様々な天体について新しい知見が得られることが期待されます」と話しました。
Xtendが撮影したX線画像(提供:JAXA)
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Resolveが観測したX線スペクトル(提供:JAXA) |
JAXAのプレスリリースはこちらからご覧ください。