梶川隼和さん(経済学科3年)と中野陽里さん(心理行動科学科2年)に学長表彰
2024年11月07日
10月30日に学長表彰が行われ、梶川隼和さん(経済学科3年)と中野陽里さん(心理行動科学科2年)に大西晴樹学長から表彰状と記念品が贈られました。
梶川さんは現在、松前龍宜准教授のゼミに所属。昨年、非認知能力と経済成長の関係を「日本経済の長期低迷と人的資本投資」としてまとめた論文が、みずほ学術振興財団主催の「第65回懸賞論文」経済の部で3等に入選しました。
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非認知能力とは、リーダーシップや積極性、自己研鑽意識など数値化できない能力。日本では、科学や語学といった数値化可能な「認知能力」が世界トップレベルなのに対して非認知能力は最下位に近く、梶川さんはこの点が日本の経済成長を妨げる一因になっていると示唆しました。
表彰式後の懇談で大西学長は、幼児教育と経済発展について梶川さんと意見交換し「本学の卒業生を対象に実証分析にも取り組んでみては」と話し、今後の研究テーマにも触れました。
今回の入選について梶川さんは「データ収集がとても大変でした。他のゼミと合同で取り組む中で色々と厳しい指摘を受け悔しい思いもしましたが、そこに発奮して自分なりに試行錯誤した成果が出たと思います」と振り返り、「当日の審査では非認知能力に着目した点が特に評価されました」と語りました。今後は、今回の論文を足掛かりに、定型業務と非定型業務間の賃金格差について調査し、卒業論文としてまとめる予定だそうです。
中野さんは、8月に仙台市で開催された地方創生イベント「EMPOWER MIYAGI FES.(エンパワーミヤギフェス)」で、動画を通じて地域の魅力を発信するコンテストに参加。計9部門のうち仙台市と大崎市の2部門で部門賞に選ばれたほか、全部門賞の中で最も優れた動画に送られるグランプリも獲得しました。イベントは、国内最大級のファッションショー「東京ガールズコレクション(TGC)」の運営会社が企画し、延べ約1,300人が来場。動画コンテストには約300点の投稿がありました。
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小さい頃から新体操を習い、趣味はさまざまな音楽を聞くことという中野さんに、大西学長は「色々な経験や興味が違った才能として開花した。この才能を活かし、今後も大いに活躍してください」とエールを送りました。
イベントへの参加は当初「有名人に会ってみたいというのが動機で、動画も1本作れば」と考えていた中野さんですが、制作を進めるうちに全力で取り組んでみようと思い、結果投稿した動画は17本に。映像の質の高さが評価され、グランプリを獲得した動画の再生回数は今年10月末時点で34万回を超えました。今回の動画制作を通じて地域を活性化する活動の楽しさを感じたという中野さんは「今後も自身のアカウントを通じて、色々な地域の魅力を発信し続けたいです」と話しました。
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