2024年11月13日

　11月10日、岩手県遠野市総合福祉センターで実施した令和6年度岩手県総合防災訓練に、情報学部データサイエンス学科の高橋秀幸准教授が参加しました。高橋准教授は、岩手県の災害対応に係る様々な場面でのデジタル技術の活用の方向性等について検討する、復興防災ＤＸ研究会の構成員であり、避難所運営デジタル化実証事業の一環として、大雨による浸水害・洪水害及び土砂災害の発生を想定した避難者把握のデジタル化に関する実証実験に参加しました。

　

　避難所運営デジタル化実証事業では、株式会社Bot Expressのオンライン行政窓口プラットフォームサービス「GovTech Express」をベースとしたLINEアプリを通して、岩手県LINE公式アカウント、QRコード、マイナンバーカードを活用した避難所デジタル受付、在宅・車など避難所外避難者の把握・支援として、避難位置報告、支援ニーズの把握、MAP上での避難状況の可視化などのシステム開発と実証実験を行っています。

　　

　今回の実証実験では、事前にスマホによる個人情報等の登録者、個人情報の未登録者やスマホ未所持者など様々な避難者に対する避難所でのデジタル受付、車避難者などを含む避難所外避難者の登録や状況把握・物資支援、マイナンバーを活用したデジタル受付のデモなどを実施しました。

　　

　実証実験を通して、避難所での受付時間の短縮や情報の集約など様々な効果を確認することができた一方、防災訓練を通して想定外の受付トラブルなども発生しました。今回の実証実験で得られた知見や課題を整理し、今後に向けて更なる検討を進めていくとのことです。