東北学院大学

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矢巾町と地域経済の共同研究に関する協定を締結

2025年06月05日

 5月26日、矢巾町(岩手県)と地域経済の共同研究に関する連携協定を締結しました。協定には、同町の経済・財政などをより精緻に分析し、地域の政策課題の解決や持続可能な政策遂行のために協働することが盛り込まれました。

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 矢巾町は、公共インフラをはじめとしたさまざまな施策に「フューチャーデザイン」と呼ばれる将来世代の視点を取り入れる先進的な取り組みを行っています。同日に矢巾町役場で行われた締結式で、高橋昌造矢巾町長は「矢巾町は農業など一次産業を中心に地域課題が山積している。今回の協定をきっかけに町と大学が一体となって課題に取り組んでいきたい」と抱負を語りました。

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 東北学院大学は今年度、大学院経済学研究科に経済データサイエンス専攻を新設。経済学とデータサイエンスそれぞれの知見を融合して東北地方の地域経済が抱える課題などを研究したり、地域経済の活性化に貢献できる経済データサイエンス人材を育成する環境を整備しました。今回の協定について篠崎剛経済学研究科長は「矢巾町にとっては先進的な取り組みが推進され、本学にとっては地域に支えられる大学として地域に貢献できる」と双方にとってのメリットを強調しました。大西晴樹学長は協定締結後の挨拶で「東北地方の大学として、本学に寄せられる期待の大きさを感じる。今回の取り組みが東北に輝きをもたらす活動として新しいモデルになれば」と期待を寄せました。

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 当日は地元のメディアが取材に訪れました。締結式に同席した経済データサイエンス専攻のアレイ ウイルソン専攻主任は、昨年度から東北六県の地方自治体に声がけをし他の自治体との連携も模索中でであること、今回の協定締結を先行事例として、他の自治体の連携に進めていきたいことなど、今後の見通しなどについて説明しました。
 協定に基づく共同研究は今後、経済学研究科が同町における人口の将来推計や公営企業の経営分析を行い進められる予定です。