東北学院大学

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運動に対する気分変化の個人差を測定・評価することに成功 〜快 - 不快の感情変化に大きな個人差があることを証明〜

2025年06月12日

 東北学院大学 人間科学部 心理行動科学科の高橋信二教授、常葉大学 坂入洋右教授、University of QueenslandのPhilip Grove博士の共同研究により、高強度の一過性運動による短期的な感情の反応(情動)の変化における個人差が量的に分析されました。その結果、1)快 – 不快の情動を示す感情価の変化に大きな個人差があること、2)心理的覚醒にも個人差はあるが、その程度は大きくないこと、がわかりました。情動反応に個人差があると考えられていましたが、量的に個人差を証明した最初の研究となります。この成果は、同じ身体活動を行っても快感情が向上する人もいれば、不快と感じる人もことを意味し、精神的健康の向上を目的とする運動処方では個人差を考慮することが重要であることを示しています。本研究の成果は、2025年6月10日に国際学術誌「Frontiers in Psychology」に掲載されました。

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