ビジネス・ケース実習の受講生による企業訪問調査報告
2025年06月23日
6月20日に、本学経営学部経営学科「ビジネス・ケース実習Ⅰ」(担当教員:折橋伸哉教授、矢口義教教授)の受講生は、企業訪問調査として株式会社阿部長商店(気仙沼市)を訪問しました。
ビジネス・ケース研究は、地域企業を教材として、受講生が調査・研究することで、その課題分析をして、長期的な持続可能性に貢献する戦略を提案する実践的なアクティブラーニング科目です。また、さらに受講生の戦略提案を調査対象企業の経営者に対して行うのも大きな特徴の1つになっています。
2025年度の前期には、宮城県気仙沼市と南三陸町、岩手県大船渡市を主要事業拠点として、水産加工業と観光業を展開する阿部長商店がケース対象企業となっております。受講生は、同社の事業および地域社会の抱える課題を調査し、最終的に同社代表取締役 阿部泰浩氏に戦略提案を行う予定となっております。そのために、現地現物で企業ならびに地域の現状を見る必要があることから、上記日程において現地調査を行ってきました。
当日は、貸切バスにて本学土樋キャンパスを出発し、まず同社の気仙沼市の工場(気仙沼食品)を訪問しました。そして、同社の観光施設であるサンマリン気仙沼ホテルで昼食をいただき、物販施設のお魚いちばを見学しつつ、各自新鮮な魚介類のお土産を購入しました。その後、同社の最大の宿泊施設である南三陸ホテル観洋(南三陸町)に移動し、同ホテルの施設の説明ならびに東日本大震災時の状況についての講義を受けました。その後、施設見学を兼ねて、希望する学生には同ホテルの目玉である温泉入浴をさせていただきました。
写真1:阿部女将の講義風景1 |
写真2:阿部女将の講義風景2 |
当日は、長時間にわたる訪問調査でしたが、受講生は、気仙沼や南三陸町という被災地の現状を知れただけでなく、美味しい昼食や温泉などを楽しんだようです。受講生は、これから阿部長商店の成長に加えて、地域社会にも便益をもたらすCSV(共通価値創造)発想の戦略を考案し、発表してまいります。なお、戦略提案発表会の様子については、後日、公開いたします。
※本授業の調査活動はTGGV150第Ⅱ期中期計画「プロボノ的ボランティア活動による地域課題解決と学生の実践的資質の向上」(B221)の一環としても行われています。