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「東京2025デフリンピック」出場の高山和也さんが仙台市長を表敬訪問

2025年10月23日

 10月17日、「東京2025デフリンピック」(11月15-26日)でバスケットボール男子の日本代表に選ばれた高山和也さん(法律学科4年)が、郡和子仙台市長を表敬訪問しました。表敬訪問したのは大会に出場する仙台市在住の選手で、高山さんの他に陸上男子の佐々木琢磨さん(仙台大学職員)、ボウリング女子の佐藤杏奈さん(東北福祉大学2年)の3人です。
 デフリンピックは英語で「耳が聞こえない」という意味の「デフ(Deaf)」とオリンピックを組み合わせた言葉で、国際的な「きこえない・きこえにくい人のためのオリンピック」。1924年のパリ大会以降4年ごとに開催され、日本での開催は今回が初めてです。

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 郡市長はじめ関係者に向け高山さんは「色々な人に支えられてバスケットボールを続けてこられたので、恩返しのためにもチームの目標であるメダル獲得に貢献したい」と力強くあいさつ。郡市長との懇談でチームスポーツに欠かせないコミュニケーションについて聞かれると「大学に入ってから手話を学んだので最初は苦労しましたが、今では問題なくコミュニケーションを取れるようになりました」と答えていました。表敬訪問の終了後には仙台市障害者スポーツ協会から激励金の贈呈があり、その後記念撮影や応援ボードへのサインをお願いされるなど、各選手への期待の高さがうかがえました。

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 高山さんがデフリンピックの日本代表に選ばれるのは今回が初。中学3年のときにU-21の代表に選ばれた経験はあるものの、全年代の日本代表として活動するのも初めてで、選ばれた時の心境について「選ばれなかったら相当落ち込むなと思うくらい選考会に向けて本気で取り組んできたので、うれしいというよりホッとした気持ちが強かったです」と振り返りました。
 現在は月1回東京のチームの合宿に参加するほか、個人で体育館を借りるなどし「経験者が多い代表メンバーの中で自分は年齢が下から2番目なので、強みでもあるアグレッシブなプレーを見せたい」と日々練習に励んでいます。
 もともと障がいに対してコンプレックスを持っていたという高山さんは、「デフバスケ」と出会ったことが障がいに向き合うきっかけに。プレーする傍らデフバスケの普及活動にも取り組んでいます。大会出場に向けた抱負について「障がいがあることにコンプレックスを感じている人に勇気を与えたい。障がいや障がい者スポーツを理解してもらうきっかけになれば」と話してくれました。