東北学院大学

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【経済学科】窪田恵子教授の共著『質の高い成長概論』第一分冊【理論編】/第二分冊【事例分析編】が出版されました

2025年10月08日

 本学経済学科窪田恵子教授が共著した『質の高い成長概論』第一分冊【理論編】/第二分冊【事例分析編】』が国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所より出版されました。窪田教授はこれまで、世界銀行で中央アフリカ担当オペレーションズ・マネジャーやマダガスカル担当リード・エコノミス ト、財務省国際局開発政策課課長補佐、国際協力機構(JICA)審査部信用力審査課エコノミック・アド バイザーなどを歴任。その経験から、本著の第7章(4)(5)と第15章マダガスカルを執筆されました。

【書籍について】

 

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【概要】
 21世紀の世界では、これまでに増してさまざまな課題が複合的に錯綜しています。こうした中、日本やAPECは相次いで起こるこれらの状況への対応を、成長を構成する要素の一つと捉える質の高い成長という概念を提唱するようになっています。本書はこの質の高い成長というアプローチを、経済学の考え方により解き明かしていくことを目的としています。それは、成長とは所得で測られるだけのものではなく、格差の改善や強靭性・持続可能性の強化なども成長の一部であるとする考え方です。

『質の高い成長概論』第一分冊【理論編】では、質の高い成長というアプローチの背景と関連する理論をレビューし、そのコンセプトを明らかにするとともに、実現のための政策と計測の在り方を考察します。

『質の高い成長概論』第二分冊【事例分析編】では、質の高い成長の視点からインドネシア、ベトナム、ペルー、コスタリカ、マダガスカルの発展を検証します。各国の成長の軌跡をレビューし、包摂性、強靭性、持続可能性がどのように変遷してきたのか、とられた政策とその結果はどうであったのかを考察します。

『質の高い成長概論』第一分冊【理論編】/第二分冊【事例分析編】
刊行日:2025年8月20日発行
出 版:国際協力機構(JICA)緒方貞子平和開発研究所
ISBN:質の高い成長概論 第一分冊【理論編】978-4-86357-114-3 
    質の高い成長概論 第二分冊【事例分析編】978-4-86357-115-0

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国際協力機構 緒方貞子平和開発研究所