東北学院大学

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【経営学科】ビジネス・ケース実習Ⅱ:戦略提案発表会を開催しました

2025年10月31日

 2025年10月31日に、経営学科「ビジネス・ケース実習Ⅱ」(担当教員:折橋伸哉教授・矢口義教教授)において、マツダ株式会社(広島県安芸郡)に対する戦略提案発表会を開催しました。当日は、同社のOB岩城富士大氏(元プロセスリエンジニアリング部長)に本学にお越しいただきました。

 ビジネス・ケース実習という講義科目は、地域企業の協力の下に、受講生が企業を調査・研究するものになっています。しかも、調査・研究をするだけに留まらず、当該企業の競争力を強化するための戦略を立案して提案することも行います。その戦略提案発表会には、経営者(もしくは経営幹部)の方に実際にプレゼンテーションを行い、その独自性や有効性について検証してもらいます。

 2025年度後期のビジネス・ケース実習Ⅱの前半では、自動車メーカーのマツダを調査対象として調査・研究を行いました。同社は、ロータリー・エンジンや魂動デザインなどに代表される独自のポジショニングを構築するメーカーです。今回、同社は広島県と遠方であるため実際の調査研究は行わず、文献と資料調査、ならびに他社比較(ベンチマーキング)を徹底することで、6班に分かれて独自調査・研究を積み重ねました。

 受講生の発表タイトルは下記の通りです。

 1班:走る歓びでの差別化
 2班:高齢者向け " 安全 ✕ 感性 " サポートカー戦略
 3班:残価設定 × マツダコネクト × 顧客ロイヤリティ
 4班:「静の美」で差別化する日本的プレミアム戦略
 5班:所有価値を高めるデザイン戦略
 6班:高性能独自EVラインの開発

 受講生の発表には、自動車販売台数の拡大に寄与するもの、すなわち競争優位に直結する経営戦略的なものから、長期的視点でSDGs(持続可能な開発目標)に貢献する取り組みまで多岐にわたりました。

 岩城氏からも、「論理的な分析に基づく提案の高い整合性が見られた」、「若者ならではの斬新な視点が見られた」などのお言葉をいただき、高く評価していただきました。

 本学経営学科では、地域企業の皆様のご協力の下で、今後とも「理論と実践の融合」に基づいて、学生のビジネス・スキルを向上させるための教育を推進してまいります。

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受講生の発表の様子
 

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受講生の発表スライド
 

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コメントをする岩城氏
 

※本授業の調査活動はTGGV150第Ⅱ期中期計画「プロボノ的ボランティア活動による地域課題解決と学生の実践的資質の向上」(B221)の一環としても行われています。