2025年度グローバル教育センター講演会開催報告
2025年11月13日
11月6日、五橋キャンパス未来の扉センターで、グローバル教育センター主催の講演会を開催しました。今年度は『海外に一歩踏み出すのに大切なこと ~識字教育を通じて豊かな社会を創る~』と題し、タイで識字教育支援や移動図書館活動を行うNGO「アークどこでも本読み隊」代表の堀内佳美さんにお話しいただきました。
堀内さんは、タイ国チェンマイ県プラーウ郡で図書館事業を通じて、子どもの識字教育や山岳民族、障がい者支援を10年以上にわたり行っており、まずその活動をご紹介いただきました。続いて、視覚に障がいを持ちながらも国際協力や社会貢献に関わることになったきっかけとして、米国ミネソタ州での高校留学、タイ・タマサート大学での学部留学、そして仕事を退職して向かったインド・ケーララ州への留学体験を語っていただきました。特にインドの経験を通して、一人で何でもやろうとするのではなく、他者を上手に頼り、巻き込んでいくことがいかに大切であるかに気付いたことが、今の活動を支えているそうです。堀内さんのエネルギッシュで朗らかな語り口からは、豊かな人間関係を形成しながら、海外で活躍している様子が伺えました。
講演の最後に、海外留学を希望しているという学生から「海外留学をしたいがどのように家族を説得したらよいか」との質問があり、堀内さんは「自分がやりたいことを両親にプレゼンしたり、一緒に関係のあるビデオを見たりするなど、うまく家族を巻き込んで理解を得てほしい」といったアドバイスをくださいました。
今回の講演会は、海外で働いていくために、良い意味で他者に頼り、巻き込み、協働することの大切さを感じさせてくれるものでした。グローバル教育センターでは、これからも学生たちの国際感覚を養うとともに、大学のグローバル化につながる活動を積極的に行ってまいります。