東北学院大学

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【経済学科】篠崎ゼミのチームが「日本学生経済ゼミナール大会」予選で入賞 全国大会へ

2025年11月17日

 経済学科・篠崎ゼミ3年の須藤美月さんと田村真帆乃さんのチームが、10月19日に行われた「第71回日本学生経済ゼミナール大会」の予選で1位となり、12月13日に関西大学で行われる決勝大会に出場します。

251114-8_1.jpg チームが取り組んだテーマは「アンダーツーリズムの分析による最適観光レベル達成のための政策提言」。アンダーツーリズムとは、あまり知られていない観光地などを旅行することで、昨今問題となっているオーバーツーリズムの対義語です。研究の当初から観光をテーマに考えていた2人は、東北には訪問者数が伸び悩む観光地が多いことも踏まえ、単に訪問者を増やすだけでなく地元民にとってもストレスのない最適な観光客の数を求めることを試みました。その上で論文や先行研究を深掘りし、地域の起業家の数と外国人観光客数の関係に着目。起業家数が増えると外国人観光客数が減るという仮説を立て、47都道府県を対象に分析しこれを検証しました。この結果、起業数の増加が顕著な地域においては観光よりもむしろ地場産業の振興に資金を集中させた方が、住民にとっての利益につながるという提言を導き出しました。

 今回の研究で主に文献調査とプレゼンテーションを担当した須藤さんは「最終的にテーマを絞るまで4か月ほどかかりましたが、独自性のあるテーマ設定ができました」と話しました。分析を行った田村さんは「データの収集が大変で、2日間徹夜でデータを打ち込んだこともありました」と振り返りました。
 決勝大会に向けては、「予選段階での結論が抽象的だったので、国が実際に行っている政策と結びつけて新たな実証分析ができれば」(田村さん)、「政策の有効性を検証して提言に具体性をもたせられれば」(須藤さん)と、大会まで1か月と迫る中、まだまだ改善の余地はあるようです。

 大会は全国の経済学部・経営学部・商学部の学生が例年1,500人以上参加する、日本で最大規模の学術大会です。今年度のプレゼン部門予選には86チームが参加し、9の分科会に分かれてプレゼンテーションを行いました。