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【データサイエンス学科】岩手もりおか学生デジタルアイデアコンテスト2025で優秀賞とサイボウズ賞を受賞しました

2025年12月04日

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 情報学部データサイエンス学科3年生の大類祐人さん、周防京樹さん、中野将登さん(高橋秀幸ゼミ)と金澤侑馬さん(武田敦志ゼミ)によるチーム「DONバスターズ」、大元一輝さん、関東健翔さん、菅原世菜さん(高橋秀幸ゼミ)と岩手県立大学総合政策学部3年生の遠藤隼さんによるチーム「オートグリーンドラゴン」が「岩手もりおか学生デジタルアイデアコンテスト2025」(主催:岩手もりおか学生デジコン実行委員会)に出場し、1122日(土)に岩手教育会館2階多目的ホールで行われた最終審査会の結果、チーム「DONバスターズ」が優秀賞、チーム「オートグリーンドラゴン」がサイボウズ賞を受賞しました。

 チーム「DONバスターズ」は、岩手県の小麦収穫量が東北地方で最も多いことに着目し、小麦に有害なカビ毒「DON」 の発生を防ぐためのアプリ「IWATE AI-Shield」を提案しました。「IWATE AI-Shield」は、気象庁APIから温度・湿度・降水量を自動取得し、DON感染の危険度を判定して生産者へ通知するシステムです。危険度が高い場合には対策を提案し、必要に応じてドローンが自動で農薬散布を行います。また、マルチスペクトルカメラを搭載したドローンが畑を巡回し、DONの疑いを検知すると通知し、動画で状況確認も可能です。これにより、生産者の負担を軽減し、DONによる損失の低減と安心した栽培環境づくりを支援するアプリです。

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 チーム「オートグリーンドラゴン」は、平時から災害時まで活用できる「変幻自在なドローン運用」を可能にし、岩手の安全を空から守る仕組みづくりを目指したアプリ「いわてスカイカメレオン」を提案しました。「いわてスカイカメレオン」は、アプリから設定したルートをドローンが自動巡回し、カメラ映像や赤外線・火炎・振動などのセンサ情報をAIが解析することで、火災の煙・炎、熊などの獣、人、地震の揺れなどをリアルタイムで検知します。異常を検出した際には、位置情報や画像とともに関係者や住民へ通知を行い、迅速な対応をサポートします。また、取得した映像や検出データはクラウドに保存され、分析や学習を通じて検知精度の向上を目指したアプリです。

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 一次審査では、動画と説明資料を用いた審査(審査員による審査と一般投票)が行われ、チーム「オートグリーンドラゴン」は1位、チーム「DONバスターズ」は2位で最終審査会への出場が決定しました。最終審査会では、各チームが開発したプロトタイプのデモンストレーションなどを披露し、賞を受賞することができました。

 岩手もりおか学生デジタルアイデアコンテストは、岩手県内の産学官が連携して開催する、IT人材の育成・発掘や県内での実用化が見込めるデジタル技術の活用案創出を目的とした学生アイデアコンテストであり、239名の参加者による99チームから一次選考を勝ち抜いた11チームが最終審査会に出場しました。最終審査会では、様々な分野で活躍されている審査員によってアイデアの革新性、独創性、市場性、岩手県における実現可能性などの審査基準に基づき審査が行われました。
 各チームとも最終審査会に向けて議論を重ね、アプリ開発に必要なプログラミングの学習を自主的に進めながら、デモ動画の撮影やプレゼンテーションの練習を連日遅くまで行っていました。チームで協力して作業することや、大きな会場のステージで緊張しながら発表したことは、どれも非常に良い経験になったとのことでした。
 最終審査会は、2026124()に岩手めんこいテレビで放映が予定されています。

【関連先リンク】
岩手もりおか学生デジタルアイデアコンテスト