北原壮太さん(機械工学専攻M2年)と音山樹里さん(環境建設工学専攻M1年)に学長表彰
2026年03月16日
3月11日、土樋キャンパスにおいて学長表彰授与式が行われ、大学院工学研究科機械工学専攻博士前期課程2年の北原壮太さん(指導教員:岡田宏成准教授)と、同研究科環境建設工学専攻博士前期課程1年の音山樹里さん(指導教員:千田知弘教授)に学長表彰が贈られました。
北原さんは、2025年9月に北海道大学で開催された日本金属学会秋期講演大会において「Fe50-xMn20+xGa30合金における熱的相安定性と磁気特性」と題した研究発表を行い、「優秀ポスター賞」を受賞しました。同賞は審査が厳しく、今回採択率1割以下という狭き門を突破して、金属物性の分野では唯一の受賞者となりました。
北原さんの研究テーマは、電気自動車のモーターなどに使用されるレアアースを含まない機能性材料の開発です。研究に至った経緯で、近年の価格高騰が課題となっていることに触れ、「レアアースを使用しない材料の開発は、資源の有効活用につながるだけでなく、持続可能な社会の実現にも貢献するものです」と話しました。
また、今回の受賞について、「同じ研究室の先輩方が学会で受賞されてきたので、自分も続かなければというプレッシャーがありました。実験は他の人よりも頑張った自信がありましたが、その成果をどのように伝えるかに注力したことが今回の受賞につながったと思います」と喜びを語りました。指導教員の岡田准教授も「朝から晩まで実験室にこもり研究に励んでいました」と研究姿勢を高く評価しました。
音山さんは、第28回橋梁等の耐震設計シンポジウムにおいて「逆断層に起因する地殻変動が床版と下弦材の両方に作用した場合に生じるワーレントラス橋の損傷挙動」と題した口頭発表を行い、「優秀講演者賞」を受賞しました。同賞は、口頭発表審査と論文審査の両方で優秀と認められた橋梁分野の若手研究者・技術者に授与されるものです。
音山さんの研究は、橋梁直下にある断層のずれによって、橋梁にどのような損傷が生じるかを解析するもので、特にニールセンローゼ橋という橋梁形式について新たに解析モデルを作成し、その損傷の変化を調べました。
研究中はデータを何度修正してもエラーが発生し、徹夜で解析を行ったと話し「これまで学んできた知識が通用しない場面が多く、プレッシャーに押しつぶされそうになり、投げ出したくなったこともありましたが、指導教員である千田先生からの期待が励みになり、研究を続けることができました。苦労した分、受賞の喜びは大きいです。」と当時を振り返りました。
授与式後の懇談では、学長から二人に対し「著名な学会において優秀な賞を受賞されたことを大変うれしく思います。これは日頃の研究の成果です。目標をしっかり持って探究を続ければ必ず答えは見えてきます。今回の受賞を自信に、さらなる飛躍を続けてください」と励ましの言葉が送られました。今後のさらなる活躍が期待されます。