「戦争とビザンツ帝国―戦いのあとで―」
ヨーロッパ文化総合研究所公開講演会(後期)
- 申込不要
- 土樋キャンパス
- 入場無料
- 定員なし
- 日時:2025年11月15日(土) 15:00~17:30(受付開始:14:30)
- 会場:土樋キャンパス ホーイ記念館 H301教室
講座概要
「千年帝国」と言われるビザンツ帝国の歴史は多岐・多様に及ぶが、本講座では「戦争」をキーワードとしたお話しを、長年にわたって我が国のビザンツ帝国史研究を牽引してきたお二人の専門家からいただく予定である。
講師
「戦いのあとで――ビザンツ=イスラーム捕虜交換」
井上 浩一 (大阪市立大学名誉教授)
8世紀から10世紀にかけてビザンツ帝国は、隣接するイスラーム国家アッバース朝の侵入を毎年のように受けていた。戦いが一段落するたびに、皇帝は戦争捕虜の交換をカリフに申し入れ、実現させている。200年にわたって両国間で繰り返された捕虜交換の様子をみるとともに、なぜビザンツ帝国が捕虜交換に熱心だったのかを、皇帝専制国家というビザンツ帝国の支配体制のあり方から考えてみたい。
「ビザンツ再興計画の行方――15世紀イタリア絵画が映す東方情勢」
根津 由喜夫 (金沢大学人間社会研究域教授)
1453年5月、オスマン朝軍の猛攻にビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルは陥落し、帝国は千年以上に及ぶ歴史を閉じた。この出来事に衝撃を受けた西欧世界では教皇庁を中心に、ビザンツ最後の帝位継承権保持者をもりたて、オスマン朝に対する十字軍を発動する機運が生まれる。本日の講演では、同時代のイタリア絵画を手がかりに、そこに込められた意味を読み解きながら、当時の緊迫した空気を体感することを目指したい。
- ■募集人数/なし
- ■対象 /どなたでもご参加いただけます。
- ■受講料 /無料
- ■申込 /不要
- ■主催 /ヨーロッパ文化総合研究所
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■問合せ先/
ヨーロッパ文化総合研究所
TEL 022-264-6379
E-mail:europe@mail.tohoku-gakuin.ac.jp
キーワード
- 2025年度
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- 2025年度秋期
