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2017年11月04日
ステンドグラス修復報告② 10月
①たわみ計測_1 | ②たわみ計測_2 | ③たわみ計測_3 |
トレスが終了し、1枚1枚パネルのたわみ具合を撮影確認してから古い鉛桟からガラスを解放する作業に入ります。使用されている鉛の桟は現在使われている鉛より固く、表面の鉛の帯をニッパではぎ取りながらカットし、注意深くガラスを取り出していきます。ガラスと鉛桟の間には固着したパテ(石灰を亜麻仁油で練ったものが充填されており、雨、風、振動から守っている)がしっかりと入り込んでおり、それを削り取りながら各ピースをトレスの上に並べていきます。
④鉛桟分解_1 | ⑤鉛桟分解_2 | ⑥鉛桟はぎ取り |
目視ではわからなかったガラスの割れが多く見つかってきます。特にたわみの激しい部分はガラス自体が緊張しているため注意を要します。また、この作業の中でガラスのカット技術、組立ての腕前など、当時の職人達との「対話」が感じられる貴重な喜びの時でもあります。(平山健雄)
⑦鉛桟分解 ピース並べ_1 | ⑧鉛桟分解 ピース並べ_2 | ⑨分解ピース並べ |