東北学院大学

2027年4月新設(予定)

未来探究科学部デジタル構想学科(仮称)

※2027年度設置構想中。
設置計画は予定であり、計画内容は変更されることがあります。

未来探究科学部デジタル構想学科
設置準備委員長
中村 教博 教授

デジタル×創造力で
東北に力を!

今、社会に求められる
課題とデジタル技術を結ぶ人材

未来探究科学部デジタル構想学科創設の目的を教えてください。

人口流出や高齢化、担い手不足、一次産業の脆弱化、被災地の復興など、東北には全国に先行して社会課題が山積しています。一方で昨今のデジタル技術の発展は目覚ましく、現在もなお日々革新が続いています。増大する社会課題に立ち向かう技術として、デジタルには大きな期待が寄せられています。そのような状況の中、今もっとも求められているのはデジタルと社会課題を結び、解へと導く人材です。技術は存在するだけでは社会の役に立たず、使われてこそ活きる。しかし現場に立ち、課題を読み解き、解決への道のりを描き、技術を適切に落とし込める人材は、あらゆる場面で不足しています。本学では、多様なデジタル技術を横断的に活用し、社会に貢献できる技術者の育成を目的として新たに未来探究科学部デジタル構想学科を創設します。

課題を起点に「まず、やってみる!」
逆転の発想から生まれるカリキュラム

学びの特徴はどのようなことですか。

未来探究科学部デジタル構想学科は理系ですが、理系的思考をもつ文系学生も受け入れます。本学科はデータを分析したり構想を思い描いたりするだけではありません。プロジェクトを立ち上げ実際に手を動かしてものづくりを行い、技術を組み合わせて新たな価値を生み出し、プロトタイプの完成までやり遂げます。

特徴的な取り組みは、PBL(課題解決型学習)の導入です。これは、正解のない課題に対して、実践的・論理的手法によって解決策を考える授業方式のことをいいます。従来の理系学科は、初めの2年ほどは物理学や数学の習得に力を入れるのが定石。しかし本学科ではまず、具体的な課題や目的を明確に意識してもらい、それらの解決のために必要な学びを自ら探し身につけるという順序をとります。逆転の発想です。情報ばかりを頭に入れるよりまず見る、まずやってみる。これが創造力の源となり、学びのモチベーションにつながります。入り口が具体的で身近な社会課題ですから、文系出身学生にも入りやすいはずです。

それぞれの学生が取り組むテーマに応じて、デジタルの基礎や物理学・数学などを選択的に学べるシステムとして「テックベーシック科目」を設定します。講義の多くを、学年を問わずオンデマンドで受講できるようにし、自分の研究や開発に必要になったときに履修してもらう。決められたカリキュラムで一斉に学ぶのではない、「オーダーメイドの履修」。これが本来の学習だと考えています。

圧倒的な実践の量と質
社会とつながり真のニーズを体感する

本学科ならではの魅力や強みはどこにありますか。

「デジタル」や「情報」を冠した学部学科は全国的に新設が相次ぎ、学生の関心も非常に高まっています。あまたあるデジタル系学科の中で本学科の強みは、圧倒的な実践の量と質です。入学当初から実際の社会課題に触れ、自らの興味や取り組みたいことを方向づけ、1年目から実践をスタートさせるシステムは前述の通り。さらに1年の「デジタル構想科目」では、東北地域で課題解決に取り組む起業家や企業、自治体担当者を外部講師として招き、それぞれが活用しているデジタル技術を紹介してもらいます。「自分が何をしたいのか分からない」「将来の夢が持てない」といった学生も、きっと何か琴線に触れるものが見つかるでしょう。自分なりの「問い」を見つけテーマにしてほしい。そういう思いでカリキュラムを設定しています。

プロジェクトには具体的にどのように取り組むのでしょうか。

プロジェクトはグループを組んで実施します。グループ運営も学生にとっては学びとなります。一人だけが熱心に動いても良い成果は生まれません。それぞれの特性を生かしあい、役割と場面に応じてリーダーが入れ替わるような組織が理想です。「まず、やってみよう」がコンセプトですから、失敗は大いに結構。思い通りにならなくて当たり前、何度でも失敗できることこそ、学生の特権です。

具体的にどんなプロジェクトが生まれるでしょうか。例えば、ドローンを活用した圃場管理や作物の生育管理、東北各地で目撃されているクマの検知や追尾、トラクターとデジタルを組み合わせた自動耕運機。さらに、AIを使ったスポーツ選手のフィジカルサポートや戦略支援。可能性は限りがありません。技術の組み合わせでイノベーションを生み出せば、未知への扉も開きます。「これをやる!」と決めたら自分たちでアイデアを形にし、実際に試しフィードバックをもらい、改善を繰り返します。地域の人たちと関わりながら試すことで、実際のニーズを受け止め、独りよがりではないプロダクトを生み出すことができます。学生たちにワクワクしてほしい、熱い想いを燃やしてほしいと願っています。

まだ見ぬ仕事さえ生み出せる!
課題先進地はチャンスの宝庫だ

教員陣はどのような布陣となりますか。またキャリア形成についてのお考えを。

教員陣には工学部の教員、デジタルやAIの専門家、半導体製造等に携わる企業出身者などの他、税務・会計等に関する法律の専門家も顔を揃えます。デジタル人材は引く手あまたですから、卒業後の進路は多種多様に想定しています。一般企業も自治体も人材を求めているし、起業することもできます。まだ誰も経験していない職業も、今後生まれるでしょう。

高校生へメッセージをお願いします。

本学科が育てるのは、デジタル技術と理系的思考を持ちながら、コミュニケーション力が高くプロジェクトをマネジメントできる“二刀流”。今の社会にもっとも必要とされながら、大変不足しているのがこの人材です。あなたの4年間を、ここで大いに失敗しながら学び、創造性を育む時間にしませんか。やりたいこと、なりたい自分が分からなくても心配無用。宮城・東北にはやるべきことがたくさんあり、フィールドは無限に広がっているからです。どんなことも面白がれる熱量だけを心に持って、チャレンジしにきてほしいと思います。