陶久教授のドイツ留学日記(61)
2016年06月02日
【白アスパラガス】
6、7年ほど前の5月上旬、ベルリンでの会議に出席するため、20数年ぶりにドイツを訪れたことがあります。そのとき、ある食材について些か奇異な印象を持ちました。それは、白アスパラ
ガス(Spargel)。どのレストランでも、「旬の食材Spargel料理をどうぞ!」、といった宣伝文句が踊っていたのです。30数年前の留学時には、こんなに季節の野菜がもてはやされたという記憶がありません。Spargelはいつからドイツ人の舌を魅了するようになったのでしょうか? ひょっとして、ベルリンのような北部と、かつての留学地バイエルンのフランケン地方とでは、食材も食生活も違っているのかもしれないとも思いましたが、どうもよく分かりませんでした。
さて、今回の滞在ではどうかと言えば、やはりSpargel狂騒曲がにぎやかに奏でられています。Spargelは4月下旬頃から市場やスーパーに顔を出し始め、果ては専用の出店まで見かけます(写真上は、Braunschweigで見かけた出店)。季節感からいって、ちょうど日本の筍のようなものなのでしょう。調理法は、いたって簡単。ゆでてソースをかけるだけ(写真左下は、Braunschweigのレストランでのスパールゲル料理)。先端の方は柔らかく、溶けるような食感が持ち味です。一方、根元の方はグリーンアスパラよりも植物繊維が豊富、といった印象があります。これまた、ドイツ人のbio,ecoブームが一役買っているのではないか、私は推測しています(写真右下は、ゲッチンゲンの市場で買ったSpargel)。
法学部教授
陶久利彦