東北学院大学

法学部

陶久教授のドイツ留学日記(67)

2016年07月01日

【ドイツ語―その2】
 来独3カ月が過ぎたあたりから、依然としてニュースが聞きとれないことに少々苛立ちを覚え始めました。今回は、語学学校に通うことなくすぐ授業に出ていたのですが、内容面での知識がある事柄についてはともかく、全く新しい情報をドイツ語で直ちに理解するにはまだまだ道が遠いのです。
 そこで、二つの方法を実行し始めました。一つは、耳から入ってくる単語をそのまま口で反復することです。演劇関係者の鴻上さんがイギリス留学中に試していた方法だそうです。このやり方の特徴は、耳で聞いた文章を口を使って頭の中のスクリーンに再現する点にあります。聞き流していた単語や文章構造が、場合によってはところどころとはいえ、くっきりとしてきます。そうすると、内容が以前よりもはっきりと頭にしみこんできます。この方法は、9か月たった今でも、時々試しています。
 もう一つは、単語帳を作ることです。忘れていた単語ばかりではなく、初めて耳にする造語のようなものも、書き留めます。今も、授業中に耳にする新たな慣用表現などはノートの端にメモしています。昔懐かしい勉強法ですね。
 苦労なくドイツ語が聞けて話せるようになるには、おそらく3年くらいの在留期間が必要でしょう。その域にまで達するのは今回も無理ですから、ほんの少しでも昔の言葉を思い出し、新しい表現がスムーズに口をついて出てくるようになりたい、と願っているところです。(写真はKasselにあるグリム記念館の内部。グリム・ドイツ語辞書の版ごとの表紙を集めてあります)

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法学部教授
陶久利彦