東北学院大学

法学部

源島ゼミが合同ゼミに参加しました

2025年12月03日

 1115日に、源島ゼミ(行政学)と山形大学人文社会科学部の芦谷圭祐講師のゼミ(公共政策学)が合同ゼミを開催しました。今年度は「移民」と「地方創生」を議題にディベートを行いました。

 「移民」(移民労働者)は、海外だけでなく日本でも急浮上している争点です。移民受入れ推進派と抑制派に分かれてディベートを行いました。移民にまつわる経済的観点(人手不足・社会保障制度)と文化的観点(宗教・言語・生活習慣)について、推進派と抑制派ともにデータに基づく客観的な論戦を繰り広げました。
 「地方創生」は、企業版ふるさと納税制度の存続派と廃止派に分かれてディベートを行いました。企業版ふるさと納税制度とは、民間企業が地方自治体にお金を寄附することで地方自治体の財源不足解消を目指す制度です。抜け穴が多く同制度を不正利用した企業が実在した一方、財源不足に悩む地方自治体にとっては、財源確保の貴重な制度でもあります。こちらもデータに基づく客観的な論戦になりました。

 この合同ゼミの特徴は、大学対抗の形を取らず、両大学のメンバーが合体してディベートのグループを構成することです。今年度は合計4グループ(移民受入れ賛成派/抑制派、企業版ふるさと納税存続派/廃止派)でしたが、いずれのグループも大学の垣根を超えてチームワークを発揮し、質の高い論戦に成功しました。
 ディベートは勝ち負けがともないますが、最終的には良い意味で勝ち負けを判定する必要がほぼなくなりました。いずれの立場もメリット・デメリットが鮮明になり、勝ち負けのレベルを超えた政策論議に昇華できたからです。
 ディベート終了後は懇親会を開催し、親睦を深めました。両大学ともに公務員志望者や公務員内定者が多く、情報交換の場にもなりました。

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