2023年06月22日

　小学校教員の英語指導力向上を目指す「小学校外国語のための英語指導力向上研修講座（免許法認定講習）」の開講式が6月17日、五橋キャンパスで行われました。当日は、今回受講する宮城県内の小学校教員10名や本学関係者が出席したほか、宮城県教育庁教職員課から梅原登世子育成・免許班班長を来賓としてお迎えしました。

　開講に当たって本学教職課程センターの大迫章史所長は、グローバル化の流れの中で小学校における英語教育・活動がさらに期待されている状況を踏まえながら「本講座を通して先生方の英語指導力を高め、現場での英語教育に活かしてもらいたい」とあいさつしました。また本学を代表して村野井仁副学長は、開学当初から英語教育に力を入れ、1918年という100年以上も前から英語教員を養成している本学で今回の講座を開講する意義を交えて「英語教育の本来的な目的を確認しながら健康に留意して教員免許取得まで達成していただきたい」と話しました。

　今年度は年間の開講数を半分にすることで参加者の負担を少なくし、じっくりと一つ一つの科目に向き合っていただけるようになりました。また、講座は今年度開学した五橋キャンパスの教室を使用する予定で、アクセスなどを含めより快適な環境で受講していただけます。

　今回の講座は、文部科学省「教員養成機関との連携による専門人材育成・確保事業」の一つとして本学が委託を受け実施しており、開催は今年度で6回目、これまでの受講生は100名を超えます。中学英語二種免許が取得可能な教員免許状認定講習として実施することで、中学校でも英語を教えられるような、高度な英語指導力を小学校教員に身に付けていただくことがねらいです。
　内容は、英語という言語についての専門的な学びを中心に、英語の指導法や教育相談・生徒指導についても実践的に学ぶ14科目で構成され、今年度はそのうちの7科目を開講します（残りの7科目は2024年度開講予定）。指導には英語教育や英語英文学などを専門とする本学の専任教員が当たるほか、小学校での英語教育や生徒指導の現場経験が豊富な講師もお招きしており、英語教員養成で長い伝統を持つ本学ならではの地域貢献事業です。