2023年12月22日

　五橋キャンパスの開学を記念し、12月8日に押川記念ホールでLINEヤフー株式会社顧問の小澤隆生さんによる「東北楽天ゴールデンイーグルス・起業・IT産業の未来について」と題した講演会を開催しました。ベンチャー業界では著名な起業家の講演とあって、平日にも関わらず多くの人が来場しました。

　

　大西晴樹学長は「ここ30年で社会を便利に変えたITの革命を担った第一人者が小澤さんです。東北楽天ゴールデンイーグルスの立ち上げなど、仙台の発展にも尽力してくれました。本学は今年度に情報学部を新設しており、今後大学院に経済データサイエンス専攻（仮称）の設置を構想しています。今日の講演は大変有意義な時間となるでしょう」と挨拶しました。

　
　

　小澤さんは、若干20歳で親の借金60億円を背負ったことをきっかけに起業。会社をつくって売る「M&A」を繰り返して借金を清算し、その過程で人から感謝される喜びや、仮説を実証していく楽しさを知ったと話しました。その中で「成功する人、経営者の特徴」について、事実の分析や核心の「見極め力」、試しては学んでいく「失敗力」、絶対に諦めない「徹底力」が重要であると話し、球団の立ち上げやスマホ決済サービス「PayPay（ペイペイ）」のプロジェクトなど、自身が進めてきた事例を絡めながら説明しました。続けて「人の能力にはたいした差はなく、事業の成功は誰にでも可能」と話し、インプットの重要性や人一倍頑張ること、仲間と互いに鍛え合うことなどが大切と述べました。
　来場者から「これから起業するならどの分野が狙い目か」や「この人は信用できると見極める方法は」などの質問が上がり、活発な質疑応答が交わされました。

　

　閉会後には未来の扉センターに場所を移し、経営者や自治体関係者が20名ほど集まり名刺交換会が行われました。