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【経済学科】白井ゼミのチームが「第70回日本学生経済ゼミナール大会」で最優秀賞

2024年12月26日

 経済学科の白井ゼミ3年の鈴木弘平さん、舘田佳典さん、宮腰菜瑠さんのチームが、12月8日に開催された「第70回日本学生経済ゼミナール大会」プレゼン部門で最優秀賞を獲得しました。本学学生の最優秀賞受賞は2022年の白井ゼミチーム以来。昨年は大会が中止となったため2大会連続で通算では4回目になります。この他に、篠崎ゼミチーム(紺野智史さん、齋藤由宇さん、箱石大悟さん=いずれも3年)が3位に入賞しました。
 日本学生経済ゼミナール大会は全国の経済・経営・商学部の学生を対象とした学術大会で、例年の参加者数が1500人以上と国内でも最大級の規模です。2年ぶりに開催された今年は、10月20日に予選が行われ、全国の大学85チーム350人が参加。このうち18チームが決勝に進出し、本学では入賞した2チームの他に倉田ゼミのチームも決勝に進みました。決勝は3つの分科会に分かれ、各分科会ごとに最優秀賞が選ばれました。

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 予選後、決勝に向けての気持ちの切り替えが上手くいかず、ゼミ内でも多くの厳しい指摘を受けたという白井ゼミの3人。全員が焦りを感じる中、スライドの作成などでゼミの仲間にも協力してもらったといい、受賞について「他のゼミ生の思いも背負っていたのでほっとしました」と、うれしさに加えて安堵感も見せました。

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決勝大会を振り返る(左から)舘田さん、宮腰さん、鈴木さん


 白井ゼミが発表した「分科会2」は同点で最優秀賞が2チーム選ばれ、白井ゼミチームの受賞発表は一番最後。「プレゼンは90点のできでした」という鈴木さんですが、3位から順に発表される中「入賞している自信はありましたが、最初の最優秀賞が発表された時はそれがなくなりかけていました」と振り返りました。舘田さんは「他大学のプレゼンもとてもクオリティが高かったので、当時はあまり受賞の実感が湧いていませんでした」と、鈴木さんと同様に今回の受賞に驚いていたそうです。審査員からは発表内容の分かりやすさと、仮説・目的・分析が一貫している点を特に評価され、宮腰さんは「初動が遅れてしまいましたが、予選から分析対象も見直し、それを簡潔にまとめられました」と、自分たちの取り組みに自信を持っていたそうです。

241214-1_2.jpg 今回の受賞を受け3人は「他の人と協力し合うことで質が上がるということを、経験として知ることができました」と話し、「多くの人の協力があってこその受賞です」とサポートしてくれた周囲への感謝も忘れていませんでした。

241214-1_3.jpg 3位に入賞した篠崎チームは、予選後に齋藤さんが体調不良になり、箱石さんは課外活動で忙しく、3人揃っての準備がなかなかできませんでした。そんな中、紺野さんは深夜まで篠崎教授とやり取りをし発表の方向性をブラッシュアップ。「心が折れそうになった時もありましたが、その分発表はとても楽しかったです」と充実感を滲ませていました。

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決勝大会でプレゼンをする紺野さん


 他の2人も活動に参加できるようになってからギアをアップ。2位と1点差という僅差での入賞について「質疑応答で差がついたのかと思うともう少し頑張れたかも」(齋藤さん)、「決勝では、予選会で1位だったチームより上位の成績を残すことができました」(箱石さん)とそれぞれ振り返りましたが、3人とも「やれることは全て出し切れたという達成感があります」と口を揃えていました。

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発表を見守る齋藤さん(左)と箱石さん
 
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 今回の決勝は東北学院大学を会場に開催され、運営スタッフとしても本学の学生が活躍しました。経済学科では今大会に、決勝に進出した3つのゼミの他に千葉ゼミも参加しており、この4つのゼミの学生が協力して全国大会の運営を行い、無事成功に導きました。

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 羽柴成美さん(3年)は、ゼミの先輩からの推薦で実行委員長に。昨年は大会が中止だったため引き継ぎがほとんどない中、開催まで1週間を切ったタイミングで会場が当初の土樋キャンパスから五橋キャンパスに変更されるなど大変なことが多かったそうです。大会を終えて「率直にほっとしました。出場者の心に残る場、時間を提供できたのでは」と話してくれました。実行副委員長の藁谷和樹さん(3年)は五橋駅から会場までの案内を担当。想定通りにいかないところもありましたが「以前に学会に参加したことがあり、その時の運営の様子を参考にしました」と過去の経験を存分に活かしました。佐々木美乃さん(3年)は事前準備では大会理事校の新潟大学はじめ関連校の窓口役を務めました。当日は分科会1の司会も任され忙しかったそうですが「他大学の特徴的な研究をを見ることができて良かったです」と、運営の傍ら自身の学びにもつなげることができました。実行委員間の連絡網整備や賞状の準備、運営マニュアルの印刷だの文字通りの裏方として活躍した木戸浦諒さんは、数少ない2年生の実行委員の一人。「2年生なので大会には出られませんでしたが、先輩の活躍する姿を見ることができ、今後に活かせれば」と、来年出場者として参加することへの意気込みを語ってくれました。

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実行委員として大会を成功に導いた(左から)藁谷さん、佐々木さん、羽柴さん、木戸浦さん