中学時代の戸惑いを糧に
発達障がいの方々と
向き合う。
人間科学科 4年
赤崎 太亮さん
宮城県
東北学院榴ケ岡高等学校出身
内定先/株式会社仙台銘板
障がいのある方との接し方を考えた
発達障がいに興味を持ったのは中学生の頃です。同級生に自閉症の子がいて、人の名前を覚えなかったり、感情を表に出さなかったり、とにかく周りから浮いていて、どのように接したらいいのか分からないままでした。平野幹雄教授の授業を通して当時のことを思い出し、自閉症を含む発達障がいについて勉強しようと思いました。
自閉症や発達障がいと一口に言っても、人と顔を合わせられなかったり、コミュニケーションを取ることが困難であったりと、さまざまな種類があります。こうした方々は、健常者の方と比べると就職活動が厳しかったり、就職後もトラブルを起こしたりと、社会活動で困難を感じることはありますが、一方、人によっては計算が早い、模写が上手、といった長所になりうる一面も持っている場合があるので、その長所をどう活かし、自己肯定感につなげるかを考えました。それが就労支援にもつながっていくのだと思います。
「その人らしさ」を受け入れる
自閉症など発達障がいについての学びを、多様性が求められる現代社会に活かしていく。
発達障がいがどんなものなのかを理解していないと、当人を傷付けてしまうことにもなりかねません。しかし大学では平野教授のつながりで、発達障がいの方々の就労を支援する施設を訪れる機会が多く、実際に接することで対応の仕方を学ぶことができました。また、障がいを一つの「個性」と捉えることで、「こういう人もいる」と多様性を受け入れるきっかけにもなりました。
社会に出れば、障がいの有無に関わらずさまざまな人と出会い、関わりを持つことになります。その中には発達障がいに悩む方もいるかもしれません。いずれにせよ、「その人らしさ」を受け入れて対応する力を身に付けた今なら、戸惑うことなく接することができるのではないかと感じています。
私のできごと
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中学生の頃、発達障がいの同級生がいたがどのように接したらいいか分からず戸惑っていた。
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平野幹雄教授の授業で自閉症について学び、中学生時代の同級生を思い出し、どう接するべきかを考えるように。
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発達障がいの方の就労支援を行う施設を訪れる中で、徐々に多様性として受け入れることができるようになった。
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障がいの有無に関わらずさまざまな人がいる。大学での経験は、そうした人たちと接する上でも糧になるはず。
※2020年当時の内容です