【おもてなしの経営学】琢琇 女将 佐々木久子氏
2010年11月18日
強い思いを持ち続けること
経営学部では、宮城県にある旅館の女将から、おもてなしやサービスの実践を学ぶ「おもてなしの経営学」という講義を開講しています。 11月17日は、その第4回目として、鳴子温泉郷中山平温泉にある旅館・琢琇の女将佐々木久子氏の講義が行われました。
佐々木女将は、長い間生命保険の営業の仕事をされ、50歳を過ぎてから旅館業をはじめたという、これまでの女将とは全く違った経歴をお持ちの方です。
いわば素人ではじめた旅館経営ですが、それを成功させることができた秘訣は、「強い思いを持ち続けること」「プラスのイメージを持って潜在意識に働きかけること」だったそうです。思いを持っていれば、それは実現するという信念が、これまで色々な困難を乗り越えてきた女将の原動力となっていることを大変分かりやすくお話くださいました。また旅館において魅力的な接客ができるようになるためには、従業員それぞれが持つ個性や感性を活かすことが大切であり、マニュアル化したやり方では、本当に人の心を動かすような接客はできない、ということも強調されていました。
最後に佐々木女将は、旅館に隣接する植物園をもっと充実させてゆきたいという夢を語ってくださいました。沢山の子供たちが豊かな自然に触れ、自然から学ぶ場を提供したいのだそうです。既に多くの実績を積み上げられてきた女将ですが、これからも新しい夢を抱き続けて活動しようとする、そのエネルギッシュな姿がとても印象的な講演でした。
第1回 (10月20日):
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篝火の湯 緑水亭 | 若女将 | 高橋知子氏 |
第2回 (10月27日):
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南三陸温泉 ホテル観洋 | 女将 | 阿部憲子氏 |
第3回 (11月10日):
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心づくしの宿 源兵衛 | 女将 | 佐藤久美子氏 |
第4回 (11月17日):
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うなぎ湯の宿 琢琇 | 女将 | 佐々木久子氏 |
第5回 (11月24日):
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時音の宿 湯主一條 | 女将 | 一條千賀子氏 |
女将の講義のあと、学生はメールで感想を提出することになっています。
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