2022年09月20日

　本学には、ボランティア活動を行う課外活動団体がいくつかありますが、そのうちの一つ「東北学院大学つばさレオクラブ」はその中でも新しい公認団体です。世界中に140万人以上の会員が所属する世界最大の国際奉仕団体「ライオンズクラブ」の一つ「仙台青葉ライオンズクラブ」の支援を受け、2019年8月に結成。発足以降、児童養護施設で子供たちと交流したり、警察署と連携した高齢者に対する特殊詐欺の啓発活動、学内ではフードバンクの支援を受けて学生に対する食料品の配布などさまざまな活動を展開してきました。

　3年ぶりに仙台七夕花火大会が行われた8月5日、クラブのメンバーは、広瀬川沿いの中ノ瀬グラウンドでボランティア活動を行いました。7月に会長が先輩から後輩へバトンタッチされたばかりで、この日は新体制になって初めての活動です。
　活動内容は、熱中症予防対策としてペットボトル入りの水を来場者に無料で配布するもの。活動を支援頂いている「仙台青葉ライオンズクラブ」の関係者の方や、「東北学院大学つばさレオクラブ」と同様の活動をしている「宮城学院女子大学さくらレオクラブ」所属の学生も参加しました。
　午前中の雨の影響でグラウンドがぬかるむ中、メンバーたちは花火を観るため集まった来場者のグループを一つ一つ丁寧にまわり、団体の紹介を交えるなどしながら水を手渡していました。家族で観に来たという仙台市内の女性は「コロナ禍で大学生が大変な思いをしているという話をよく聞きますが、そのような中で他人を支援しようとする活動は素晴らしいと思います」と感銘を受けていました。

　メンバーはこの日、午前中にも仙台市中心部の「マーブルロードおおまち」の前で、東日本大震災で被災した福島県の子供たちを支援する募金活動も行っていました。翌日から仙台七夕まつりが始まるとあって普段にも増して人通りが多い中で、最初は遠慮がちだったメンバーたちでしたが、道行く方々から募金頂いたり励ましの声を掛けられると次第に声も大きくなり、想定を超える額の募金が集まりました。募金して頂いた福島県出身の男性は「ご自身も被災者である在仙大学の学生さんが、福島県の子どもたちのために募金活動をしていただいていることに、福島県出身者として深く感謝します」と話していました。

　前会長で当日の活動にも参加した佐藤蒼士さん（経営学科3年）はクラブでの2年間を「かけがえのない仲間と出会い、ここでしか経験することのできない“青春”をおくることができました」と振り返ります。会長という立場から一人で抱え込むこともあったそうですが、一緒に汗を流してくれる仲間に恵まれ「支えてくれる仲間の大切さ、そして皆でプロジェクトを達成する喜び」を感じることもできたそうです。また後輩に対しては「大学の４年間という限られた時間の中で何ができるのか、本当に困っている人達のために、皆さんのエネルギーを使ってほしいと思います」と熱い思いを託していました。
　一方で新会長の村上翔人さん（経営学科）は何と1年生。新体制の始動日に午前、午後と1日中活動をしてみて「会長としての実感が湧き、ボランティア活動のやりがいや楽しさも改めて感じました」と感想を話しました。また今後に向けては「色々な方の力を借りながら団体を大きくして、もっと大きなことをしてみたいです」と抱負も語ってくれました。

　「東北学院大学つばさレオクラブ」は、今後も様々な活動を予定しています。キャンパスや街なかで活動を見かけた際は、メンバーたちの熱い思いに温かいご支援をお願いいたします。

【関連記事】「東北学院大学つばさレオクラブ」結成確認書伝達式開催報告（2019年8月21日）

【これまでの活動（一部）】
フードバンクからの協力をもらい、コロナ禍で生活が困窮している本学学生に向け食品を配布（2021年10月）
児童養護施設「ラ・サール・ホーム」へは定期的に訪問。子供たちとスポーツを通じて交流している（2021年12月）
警察と連携した特殊詐欺防止活動。商業施設の前で主に高齢者の方に防犯パンフレットを配布（2021年12月）
【公式SNS】 ・Twitter ・Instagram