東北学院大学

東日本大震災 東北学院1年の記録

2011年のトピックス

10月15日ホームカミングデー 菅野武さんスピーチ

菅野武さんスピーチ

10月15日、ホームカミングデーの日、礼拝堂で行われた記念式には、タイム誌に「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた菅野武さんが卒業生代表挨拶で登壇した。「中学、高校と学院に学び、6年間にわたって毎朝の礼拝によって聖書の言葉にふれることができたのは、私自身の精神教育にとって大きな影響があったことを実感しています」と述べた。震災後タイム社から「世界で最も影響力のある100人」の一人に選ばれた時、「最初はとても困惑したが周囲の人たちに相談したところ、被災地でしか伝えられない思いがあるから、ぜひ行ってきなさい、と後押しをいただいて渡米しました。レセプション会場では、今回の受賞は私個人の業績ではなくて、東日本大震災におけるすべての被災者の不断の闘いへの受賞であると理解しているということと、私をはじめ、被災しながらも闘っている日本人がたくさんいて、そんな日本を私は誇りに思うし、日本人は必ず蘇るので見ていてほしいということを繰り返し伝えてまいりました」と語った。

写真は、ホームカミングデーでのスピーチと、12月30日に河北新報社から発売された著書「寄り添い支える ―公立志津川病院 若き内科医の3・11― 」。発売後、同窓会ではこの本を購入し東北学院各校の図書室に贈呈している。