社会現象の考察・分析から高度なスキルを身に付ける
経済学は広く人間活動全般を分析対象として、人々・企業・政府の行動のメカニズム、制度や政策が人々や企業に与える影響、より良い社会をめざすために必要な制度設計を、理論的分析、データを用いた分析を駆使して考察する分野となっています。分析対象は現代に留まりませんし、範囲も地域・国全体・海外と多岐に及びます。経済学の学習を通じて、論理的・科学的な考察能力、データ分析の能力を身に付けることができます。
白井ゼミでは、経済学の学習は元より、データ分析に必要な統計学やプログラミング言語の習得を通じて、新しい技術を独力で身に付けることができるスキル、調査・分析能力、問題解決能力といった幅広い分野で活躍できる人材育成をめざしています。

学科長から

学生から
経済学科3年
權瓶 成樹さん(福島県/喜多方高等学校出身)
白井ゼミではゼミ長を務め、主に労働市場をテーマに考察を深めてきました。新型コロナウイルスの流行によって、就職難の時代の到来や早期離職の問題など、かつてあったリーマンショックのような経済危機が再び起きていることに興味を持ち、より良い労働環境とは何かを追求しています。3年次の「演習Ⅱ」では、「景気変動と転職率の関係」の研究に取り組み、先生の指導の下、データや統計などを読み解き、分析する手法で研究を進めました。また、2020年度の「ISFJ日本政策学生会議」政策フォーラムにも参加。例年とは違ってオンライン上でのプレゼンテーションとなりましたが、このような大きな舞台で論文を発表できたことは貴重な経験になりました。入学当初は、漠然とした目標で大学生活に入りましたが、1年次から始まったこのゼミでの経験により現在は、良好なコミュニケーションを通じて企業の人材と関わる人事の仕事に就ければと思っています。
※2020年当時の内容です
経済学科長
篠崎 剛 教授
Cool heads but warm hearts(冷静な頭脳を持ちつつ、しかしながら、温かい心を持つ)という有名な言葉があります。経済学科に関心のある皆さんは、少なからず、地域社会のさまざまな問題を解決したいという温かい心を持っているのではないでしょうか。上記の言葉は、こうした情熱的な心に加え、経済学を学ぶことによって得られる冷静な頭脳によって、正しい社会を見通す人になることができる、という考えに基づいています。
経済学は、「経済主体が希少資源の配分をどう選択するか、また(そして)、その選択が社会にどう影響を及ぼすかを考える学問」です。経済学科ではそのために必要なミクロ経済学・マクロ経済学、統計学、マルクス経済学などを学ぶことができます。現実社会をデータや理論によって説明できる力、将来を予測できる力だけでなく、学ぶ楽しみや学ぶことで人生が豊かになるという喜びを実感できる経済学を一緒に学び、共に成長しましょう。