社会基盤を整備する知識とスキルを学ぶ
環境建設工学科は、環境、土木、建築の3つの分野を柱としており、専門性の高い技術者を育成するため、2年生からコース制によるカリキュラムを導入しています。
環境土木コースでは、地域ニーズに応える先進的な土木施設や大型構造物の計画・設計から施工管理までの能力・技術を身に付けます。また、都市が抱える環境問題の「解決の糸口」を発見する力を高め、環境と土木の両分野で活躍できるエンジニアをめざします。
建築コースでは、設計や設備、材料などの専門知識を活用し、安全で高機能・高効率、かつ魅力的な空間及び建築物を造る人材を育成します。現代のさまざまな建築ニーズに対応する多角的な学習カリキュラムを組み、学生個々人がめざす専門性を確実に高めます。

学科長から

環境土木コースの
学生から
環境建設工学科3年
植野 春南さん(宮城県/仙台南高等学校出身)
高校の授業で「虹」について学んだとき、その要因にもなる異常気象や環境問題に興味を持って、この学科を選びました。1年生で数学や物理の基礎的な知識を身に付け、2年生のコース選択では迷わずに環境土木コースを選択しました。入学当時は、将来就きたい職業が漠然としていた私ですが、現在は、環境コンサルタント企業で環境アセスメントの作成に関わる仕事をしたいという夢を持ち、日々勉強しています。
この学科の良いところは、環境・土木の両方を学べることです。他校の環境系学科は、土木も学べるところが少ないため、環境コンサルタントをめざすに当たり、両方の知識を持っていることは、就職の際に大きな強みになります。また、私は計算科目が苦手なのですが、先生に分からないことを聞きに行くと、とても親身に教えてくださいます。先生方の面倒見が良いことも、特色の一つだと思います。

建築コースの
学生から
環境建設工学科4年
佐藤 光洋さん(宮城県/利府高等学校出身)
2年次に履修した設計の授業では、手書きの製図を基にCGで建物を設計し、模型を作りました。このとき初めて、建物を一から造り上げることにやりがいと魅力を感じ、建築デザインを専門とする櫻井一弥教授のゼミを選択。課題を通し、敷地全体の雰囲気や歴史的背景などをしっかり把握した上でデザインのコンセプトを決めていくことの大切さを学びました。デザインに興味を持つようになってからは個性的なデザインの建物にも目を向けるようになりましたね。建築事務所でのインターンシップを経て、自分のアイデアをかたちにするだけではなく、お客さんと密に接することができる、戸建住宅の意匠設計に携わりたいと思うようになりました。一級建築士の資格取得が目標ではありますが、将来、使う人に幸せを感じていただける建物を造ることができるよう、大学でしっかり知識を身に付けたいと思っています。
※2020年当時の内容です
環境建設工学科
韓 連熙 教授
社会資本施設は、生活を支えながら未来に向けた足掛かりとなる大事な財産です。本学科では、社会資本施設の計画・設計・建設・維持管理を担う中心分野である土木、建築、環境を3つの柱として教育カリキュラムが構成されています。卒業後に従事する仕事の対象物は、例えば明石海峡大橋や東名高速道路、新幹線などの鉄道構造物、せんだいメディアテークなど、ランドマークとされるような構造物ばかりです。
在学生には、創造力と審美眼、そして人々を守るという誇りを持ち、安全第一で建造物を設計・施工できる基礎能力を持って社会に出る義務があることを意識して、勉強できるカリキュラムを用意しています。また、教授陣の構成が非常に多様で、みな学生思いであることも特徴です。出身大学が多様で、外国人教員や企業出身の教員も多数おり、幅広い研究領域と実務経験に基づく、面白く活きた講義を行っています。