東北学院大学

文学部 英文学科

特徴的な学び

言葉の探究により異文化の理解を深める

英文学科では、「英米文学」「英語学」「英語コミュニケーション」の3つの分野から英語についての理解を深めることができます。1年次に全分野の授業を受けて興味のある分野を一つ選び、2年次から専門的に学んでいきます。具体的には、英米文学分野ならばイギリスやアメリカの小説や詩、演劇など、英語学分野であれば音韻論や文法論、英語史など、英語コミュニケーション分野では異文化間コミュニケーション学、応用言語学や社会言語学などの授業を受け、ことばと人間についてじっくりと考えていきます。授業では理論的な知識を得るだけではなく、少人数のグループで議論をしたりプレゼンテーションをしたりと、主体的に学ぶことをめざします。

学科長から

英文学科長 
福士 航 教授

真の国際人とはどういう人でしょうか。何よりもまず、国際語である英語の高い運用能力を備えていることが、国際人の条件として挙げられるでしょう。英文学科では、4年次に英語でプレゼンテーションを行える程度にまで英語運用能力を高めることを目指して、「専門教育科目第1類」という科目群を提供しています。多くの大学では英語スキル上達のための科目は2年次までしか用意されていませんが、4年間を通じて英語力を高めるカリキュラムが、本学科の大きな柱の1つです。

また、真の国際人とは単に英語運用能力が高いだけではなく、他者を理解しようとできる人ともいえるでしょう。我が事のみに囚われる人は、自己と他者との「あいだ」に関心を向けられないからです。英文学科のもう1つの大きな柱である2分野の専門カリキュラムによって、私たちは、他者理解を通じて、多元的な文化に寛容であることの重要性を学生に伝えたいと考えています。

学生から

英文学科4年 
小椋 汐里さん(福島県/視覚支援学校高等部出身)

英語に興味を持ったきっかけは『赤毛のアン』です。高校生のときに原書を読み、さらに作品の舞台であるカナダを旅行して、英語がどんどん好きになりました。 私は全盲のため、中学と高校は盲学校に通いました。そのため、大学という新たな環境への期待は大きかったですし、先生や友人たちが温かくサポートをしてくれるおかげで、とても充実した毎日を過ごしています。3年生からは翻訳学のゼミで学んでいます。翻訳は外国語だけでなく、その国の文化や歴史への理解、人の気持ちを感じ取る想像力、日本語能力などにも関わります。そのため言葉一つを取っても、常に相手を意識して発信することの重要性を感じます。英語に限らず、大学生活を通して、聞くことや伝えることの大切さ、お互いが理解し合うことの豊かな可能性を学んだと感じています。卒業後は中学・高校の英語教諭として働きますが、周囲の人々と学び合う姿勢を持ち、温かく柔軟なコミュニケーションができる大人になりたいです。

※2020年当時の内容です