教員プロフィール 木山 克彦 准教授(考古学) 研究テーマ 紀元前後から12世紀ごろまでの日本列島北部からロシア極東、中国東北部、モンゴルにかけての北東アジア地域の考古学に興味を持っています。 研究トピック 古代モンゴルの北東国境の城 最近は、モンゴルの古代に展開したウイグル可汗国の北東国境に位置するシャルツ・オール1遺跡の発掘調査に取り組んでいます。同国の北東にいた室韋に関連する地方官衙と推測しています。この城は、唐の技術を駆使し、高い計画性を持って建設されていました。境界地域に位置し、異なる集団に対する威厳を示すために、高規格の城が必要だったと考えられます。ちょうど多賀城と同じ様な役割ではないかとも考えており、地域を超えた比較検討を進めていければと思っています。 最近の著作 「靺鞨罐」の成立について」『北東アジアの歴史と文化』(2010) 「ロシア沿海地方の渤海土器」『海と考古学』第8号(2012) 「アムール流域西部の靺鞨罐について」『世界と日本の考古学:オリーブの林と赤い大地』六一書房(2020) "Pottery Kilns of the Khitans in Mongolia." Kilns in East and North Asia. BAR Publishing(2022)