データサイエンス学科の高橋秀幸准教授が福島県いわき市薄磯地区でLED電光掲示板を活用した避難訓練を実施しました
2024年01月05日
12月3日、情報学部データサイエンス学科の高橋秀幸准教授が福島県いわき市薄磯地区で、薄磯まちづくり検討委員会、いわき市消防団らとともに避難訓練を実施しました。
LED電光掲示板の表示例 |
集会所への避難の様子 |
避難所設営と炊き出しの様子 | 避難訓練後の振り返りの様子 |
今回の避難訓練では、地震発生後から地域ごとに小学校、薄磯集会所、団地の3階以上へ避難する訓練に加えて、車や車椅子による集会所への避難といったさまざまな形での訓練も同時に実施しました。また、これまで区役員が中心となっていたテントの組み立てを含む避難所開設準備や炊き出し準備などは、集会所に避難した101名の地域住民に協力を呼びかけることで、それぞれが自主的に行っていました。
高橋准教授らは避難訓練の中で、モバイルバッテリーで動作するLED電光掲示板を活用して拡声器によるアナウンスの補助を行いました。これは、訓練の内容や拡声器でのアナウンスを文字に起こしてタブレット端末に入力し、Bluetoothと接続した掲示板で情報を表示する仕組みです。当日は集会所に避難した方々に対して、避難所開設のためのテントの組み立てや、炊き出し準備に関わるおにぎり作りの依頼などを表示。LED電光掲示板は、拡声器のアナウンス内容を一部聞き逃した場合や、現在実施している訓練の内容などタイムスケジュールを把握するための補助的な役割として活用できることが分かりました。
また避難訓練終了後には、薄磯地区長や消防団、松本行真教授(近畿大学)、丹野淳助教(福島工業高等専門学校)らと避難訓練の振り返りを行いつつ、今後の地域の課題を踏まえた新たな安全・安心なまちづくりに関する議論を行いました。