東北学院大学

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【在学生の皆さんへ】授業開始に当たって

2011年05月09日

2011(平成23)年5月9日
授業開始に当たって、学生の皆さんへのメッセージ

東北学院大学  学長 星宮 望
  平成23年3月11日の本震と津波によって、5名の本学学生(内1名は新入生)の命が奪われ、今なお2名(内1名は新入生)が行方不明となっています。皆さんのご家族にも教職員の関係者の中にも、重大な損害を受けた方々が大勢おられることを思うと本当に心の痛む思いです。改めて心からお見舞いを申し上げ、ご遺族の皆様には上(うえ)よりの慰めをお祈り申し上げます。
  ところで、本震、津波そして余震等によって、大学のキャンパスは大きな被害を受け、通常の教育研究活動は全く行うことが出来なくなりました。しかしながら、一日も早く復旧し、本年度の授業を開始することが、学生の皆さんへ果たすべき大学の責務であると考え、復旧作業を可能な限り急ぐことといたしました。その結果、4月25日と26日には成績発表等を、また4月27日から30日までは新入生オリエンテーションを実施することが出来ました。
  そして、本日5月9日(月)からは、平成23年度の授業が開始されることになりました。しかし、残念ながら、震災前の状態に完全に復すまでには至っておりません。例えば、土樋キャンパスでは、礼拝堂が使用できず、礼拝は601番教室で行うことになりました。多賀城キャンパスでは工学基礎教育センターがまだ使用できません。また、泉キャンパスでは体育館・管理センターの復旧にはまだまだ時間がかかります。
  このように未だ復旧していない所もありますが、授業を行う教室や食堂などは、安全な状態で使用できることを、学長を始め教職員が各教室等に立ち入って調査し、確認をしております。安心して利用していただきたいと思います。しかし、先に述べたように未だ復旧作業中の建物などもありますので、立ち入り禁止の表示等には十分に注意を払っていただきたいと思います。また、余震も続いていますので、地震時の対応なども掲示等で確認しておいて下さい。
  未曾有の大震災、そして想定外の原発の事故に遭遇したものの、今後大学のみならず地域社会が復旧し、さらに発展するためには、皆さんの力が必要です。大学で十分に学んでその知識と知恵を生かしていただきたいと思います。そのために大学の教職員も出来る限りの努力をしていきたいと思っております。

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