東北学院大学

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東日本大震災の際に活躍した学生23名、学長特別表彰を受賞

2012年01月17日

 3月11日、東日本大震災発生後、学内におり、迅速に避難所の世話や学友の安否確認などに尽力した本学学生23名に対して、1月16日、学長特別表彰の授与が行われました。
朝の礼拝の時間を利用した授与式では、学生23名の代表として佐藤竜馬さん(法学部法律学科4年)が星宮望学長より表彰状を授与されました。

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代表で表彰された佐藤竜馬さん(法学部法律学科4年)

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星宮学長を囲んで

表彰文書

「あなたは東日本大震災発生直後から避難誘導・学内避難所の運営・被災状況の情報収集・在学生の安否確認等、様々な活動を教職員と共に長期間にわたって率先して行い、大学の復興に多大な貢献を果たされました。また、未曾有の災害であり余震も続く中、自ら被災しながらも不安を顧みずに活動されたことに対しても深く感謝し、ここに記念品を贈り表彰いたします」

 

引き続き、お昼には辻秀人学生部長より23名の学生への個別表彰が行われ、一人ひとりに賞状と記念品が手渡されました。
辻学生部長は「教職員も未曾有の震災にはすばやく対処できなかったのも確かです。率先して避難所運営や学友の安否確認を行ってくれた皆さんの行動力に感謝します。今後はこのことを後輩たちにも伝え、東北学院大学らしさをアピールしていただきたい」と感謝の言葉を贈りました。

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 学長特別表彰を受けた学生たちによると、佐藤竜馬さんをはじめ多くの学生会スタッフの常任幹事会が開催されていた最中の地震だったといいます。その後、避難場所への誘導を職員と共におこない体育館を避難所として使用できるよう設営を行いました。震災直後からのこうした率先活動は、学友たちの安否確認につながり、3月31日までに全員の確認を完了する一助となりました。
 また、ある学生は、ガソリン不足で動きが取れない中、石巻まで自転車で行き、現地で必要な支援情報を集め、その後のがれき撤去・泥かきなど、必要な情報を学内で提供するなどの活動が、災害ボランティアステーション設立の原動力になったそうです。

 皆さんが異句同音に語るのは…

 一人ではないことを実感するために動いた。そして動いていることで逆に気持ちを落ち着けることができた。みんながそれぞれ自分にできることをし、それがつながった結果…、だから表彰されるほどのことをしたとも思っていないけれど…。

 と謙虚なコメントばかりでした。

 23名のうち16名が4年生ですが、「あの日」の行動をこれからの社会での活動にも生かしたいと、佐藤竜馬さんが最後にまとめてくれました。
受賞、おめでとうございます。