東北学院大学

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ブルガリア共和国国民議会議長団 本学来訪 Ⅱ

2012年04月16日

 この度、参議院の招待により、ブルガリア共和国国民議会のツェツカ・ツァチェヴァ=ダンゴフスカ(Tsetska TSACHEVA-Dangovska)議長を団長とする一行が4月8日に来日しました。総勢13名の議長団は、都内では皇室との御引見、内閣総理大臣との会談、また日本企業との会談など精力的に活動してきました。
 ブルガリア共和国と東北学院大学との交流は、2009年、当時の駐日特命全権大使ブラゴベスト・センドフ博士の講演会が土樋キャンパス押川記念ホールで開催されたことが始まりでした。そして昨年の東日本大震災後、2011年5月25日 には、リュボミル・トドロフ大使が国民的歌手を同行し、本学で活躍しているボランティアステーションを激励、その後、東松島市の鳴瀬第一中学校と第二中学 校の生徒たちを慰問し、ミニライブを開催するなど交流を果たしました。また、昨年末には、ブルガリアのシューメン大学学生が作った手作りの人形やストラッ プなどの贈り物が届き、今年1月23日に同じく東松島市鳴瀬第二中学校に届けられました。さらに今年2月、ブルガリア、アレコ・コヌスタンチノフ総合学校の子どもたちより被災地の小学校に宛てたメッセージカードが届きました。このメッセージカードの贈呈先として仙台市立沖野東小学校をコーディネートしたのも、本学の災害ボランティアステーションでした。
 こうした交流が続いていたことから、ブルガリア共和国国民議会議長団が昨年来学したトドロフ大使と共に訪問することになったのです。
 4月11日、議長団と昨年5月に本学を訪れた駐日ブルガリア共和国特命全権大使リュボミル・トドロフ博士、参議院事務局スタッフ、そしてブルガリアの国営放送のスタッフなど総勢22名が、東京から宮城県に入り、その足で東日本大震災の被災地である東松島市の鳴瀬第一中学校・第二中学校を訪問し生徒たちと交流しました。東松島市市長と対談し、現地でブルガリアのバラの植樹をしました。
 午後になって雨が降り出しましたが、予定よりも早く、午後3時には東北学院大学土樋キャンパスに到着し、学生たちは横断幕を掲げて一行を歓迎しました。

ブルガリア共和国国民議会議長 来訪Ⅰはこちら

 

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▲土樋キャンパスに到着したブルガリア共和国国民議会議長団

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▲佐々木郁子国際交流部長が会談会場前に設けられたブルガリアとの交流の歩みを展示写真で解説

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▲ブルガリア共和国国民議会議長団との会談に先立ち歓迎のあいさつをのべる星宮望学長

 議長団一行と本学との対談は、8号館第一会議室で行われました。まず星宮学長より、「今後のソフィア大学との交流も楽しみです」と歓迎のあいさつを述べました。

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▲「被災地を見て涙がこぼれそうだった…」とあいさつで述べたツェツカ・ツァチェヴァ=ダンゴフスカ議長

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▲「東北学院 震災1年の記録」に見入るトドロフ駐日特命全権大使

 国民議会のツェツカ・ツァチェヴァ=ダ ンゴフスカ議長は、「この度の来日で、これまでの交流に尽力いただいた東北学院大学とこうした機会が持てたことを大変うれしく思います。ブルガリアと日本 の友好関係は、大学の日本語学科で日本文化や歴史を学ぶ学生たちに大きな刺激を与えてくれています。今後は東北学院大学との友好関係をより深め、国立科学 アカデミーなどを通じた人的交流も果たしていければと思います」と語りました。この5月には東松島市の子どもたち20名ほどをブルガリアに招待するとのことで、今後、東松島市、東北学院大学、ブルガリアの交流がさらに深まることになりそうです。

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▲記念品の交換を終えた議長と学長

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▲沖野東小学校の子どもたちからのお礼の手紙と写真を議長に託す中川清和図書館長。このアルバムはブルガリア大使館を通じてコンスタンチノフ総合学校の子どもたちに届けられる予定

 会談の終盤では、仙台市沖野東小学校の生徒さんからアレコ・コヌスタンチノフ総合学校の子どもたちに宛てたお礼のメッセージを、コーディネートした中川清和図書館長がツァチェヴァ議長に託しました。

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▲コンスタンチノフ総合学校に贈られたアルバム

 当初、30分の予定だった会談は、約1時間30分の貴重な交流の場となり、最後に記念撮影を終えた議長団一行は、仙台空港に向けて出発しました。

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