『震災の語りを聞く会 ―あの日から今日、そしてこれから― 』開催
2013年03月08日
被災者が自らの経験をもとに、人生をふりかえり、これからを見すえて、「語る」ことによって、自分の役割を確認しようとしている「震災の語り部」の活動が注目を集めています。
3月6日・7日の両日は、上智大学と日本大学の学生たちが参加しての文化財レスキュー活動の日でした。この2日間、東北学院大学博物館展示室で、『震災の語りを聞く会 ―あの日から今日、そしてこれから―』(東北学院大学学長研究プロジェクト「歴史としての東日本大震災」)が開催され、25名の学生たちに、震災の体験が語られました。
3月6日(水)午後3時半から、東北学院大学文学部歴史学科の加藤幸治准教授の司会で始まり、同じく菊池慶子教授の語り部の紹介で、宮城県山元町の庄司アイさんが語り始めました。地震の瞬間の犬のただならない様子や、避難する際の出来事や避難所での苦労談などを1時間以上話してくれました。
7日は福島県新地町の村上美保子さんが登場し、当時旅館の女将だった村上さんは、宿にあった食器類が揺れによってすべて割れたこと、避難の様子や押し寄せた津波に流された車の中に人の姿をみたこと、今も続いている避難所生活など、リアルな体験談が次々と語られました。上智大・日大から参加した学生たちは真剣に話に聞き入っていました。
初めに語り部の紹介をする加藤幸治准教授 6日初日の語り部、山元町の庄子アイさん
文学部歴史学科の菊池慶子教授が語りを聞く会の説明を 6・7日の語り部、福島県新地町の村上美保子さん
3.11東日本大震災により、甚大な被害を受けた文化財を救う、文化財レスキュー事業に参画している東北学院大学の文化財レスキューの活動を紹介するパネル展示会が、3月4日より宮城県庁1階の県民ロビーにおいて開催されています。
文化財レスキュー事業の全体を知るための巡回パネル展も、今年度最後の展示となります。ぜひ、県庁1階ロビーで、「故郷の証(あかし)」を救う活動にふれてみてください。
■会期 :平成25年3月4日(月) ~ 3月15日(金)
■会場 :宮城県庁1階 県民ロビー
*地下鉄、勾当台公園駅から徒歩7分