東北学院大学

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教養学部情報科学科 菅原研教授の「群ロボット」を学びに、米国・ミネソタ大学から大学院生が留学中

2013年08月12日

WRO関連記事《第2弾》

 本学教養学部情報科学科 菅原研教授の専攻は、自律分散システムを利用したロボティクス。これを「群ロボット」と呼び、小型の自律ロボットを群れでネットワークすることにより、より広い範囲の探査を可能にしようというロボットの活用法に取り組んでいます。
 この度、日本学術振興会(JSPS)のサマープログラムで、アメリカのミネソタ大学の大学院生エリザベス(Elizabeth Jensen)さんが、「群ロボット」の開発研究で菅原研究室に留学中です。
 この日は、エリザベスさんへの日本学術振興会スタッフのヒアリングと、菅原研究室へは今夏、本学が取り組んでいる「アカデミックインターンシップ」プログラムに参加している向山高校の高校生2名も来訪し、ロボティクスについて学んでいました。
 高校生も、米国の大学院生も学びに来る、菅原研究室の研究内容はとても興味深いものでした。
 研究室には80インチの液晶モニターがテーブルのように据え付けられており、そのモニター上を小型ロボットが数体動き回っています。
 エリザベスさんは、「複数のロボットが協調して未知の空間を探索する仕組み」について研究を行っています。もっとも期待できる応用はレスキューです。例えば倒壊した建物の中は完全に未知な状態です。助けを求める人がどこにどれだけいるかも分かりません。そこに多数のロボットを送り込みます。ロボットたちは周囲を探索する一方、通信路を保つように必要に応じて中継器として少しずつ居残ります。できるだけシンプルなルールでこのような仕組みをいかに実現するか、ということについてエリザベスさんは研究を進めています。
 こうした研究の基礎を支えているのが、本学が取り組んでいる中高大連携による「WRO」です。
 先日もお伝えしましたが、8月25日(日)には、このWROの東北地区大会が多賀城キャンパスで開催されます。ぜひ、この東北大会の様子を見に来てください。

WRO Japan 公式Webサイト
http://www.wroj.org/2013/2013info/2013taikai.html


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