東北学院大学

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「大学は宝箱! 京都・大学ミュージアム連携の底力 出開帳 in 東北」(東北歴史博物館)が開幕

2014年11月05日

〇開会セレモニー
 11月1日、京都の大学ミュージアム14館と東北学院大学博物館・東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館による連携企画展「大学は宝箱! 京都・大学ミュージアム連携の底力 出開帳 in 東北」が、東北歴史博物館で開幕しました。
 当日は9時30分から、同館関係者や友の会、ボランティアなど40名ほどが参列するなか、開会セレモニーが執り行なわれました。東北歴史博物館長の高橋仁館長、本展示の実行委員長である京都工芸繊維大学美術工芸資料館の並木誠士館長によるあいさつに引き続き、東北学院大学博物館長の辻秀人教授も出席してオープニングのテープカットが行われました。
 続いて、展示室内での解説案内が行われ、第Ⅰ部「大学の宝物」を京都大学総合博物館の岩崎奈緒子教授が、第Ⅱ部「京都の歴史と暮らし」を京都市立芸術大学芸術資料館の松尾芳樹学芸員、第Ⅲ部「東北との絆」を京都嵯峨芸術大学附属博物館の芳野明館長がみどころについて説明しました。

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〇展示に学生が参加
 東北側からの展示は、東北学院大学博物館と東北福祉大学芹沢銈介美術工芸館のコラボレーションで構成され、芹沢銈介の名品「ばんどり図屏風」と、福島県収集のセナカアテの民具を並べて展示しています。民具の造形と、それを見事に意匠化した芹沢銈介の芸術性を愉しむことができます。
 また、京都外国語大学から出品された「死者の日祭壇」は、10月末から11月はじめにかけて行われる死者供養の祭りで飾られる祭壇で、キリスト教徒と土着宗教が混交した興味深いものです。日本の盆行事にも通じる、死者を迎える祭壇です。
 これらの展示には、本学文学部の加藤幸治准教授(大学博物館学芸員)の指導のもと、博物館学芸員資格課程の学生15名が展示作業に参加しました。

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〇シンポジウムで学生がプレゼンテーション
 午後1時30分から、東北歴史博物館講堂にて、シンポジウム「アクティヴに学ぶ大学生たちの力」が開催されました。内容は、地域社会に分け入って主体的に活動する大学生たちの活動の意義や可能性がテーマで、パネリストとして、京都大学の岩崎奈緒子教授、京都嵯峨芸術大学の芳野明教授、本学の加藤幸治准教授が登壇しました。
 このシンポジウムでは、本学歴史学科の民俗学実習文化財レスキュー班の3年生5名が現在被災地で展開している被災文化財の展示とくらしのエピソード収集活動を紹介しました。学生みずから撮影・編集したビデオを使いながら、約15分間のスピーチを行いました。この内容は、その後のディスカッションでも中心的な話題としてとりあげられ、パネリストからは活動に対するアドバイスや叱咤激励のコメントをいただきました。

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 大学博物館の可能性を拓く今回の展覧会は、11月30日まで開催しています。芸術の秋を満喫できる機会ですので、ぜひ東北歴史博物館に足を運んでいただきたいと思います。

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「大学は宝箱! 京都・大学ミュージアム連携の底力 出開帳in東北」

◆場所:東北歴史博物館
〒985-0862 宮城県多賀城市高崎1-22-1
・JR東北本線「国府多賀城駅」となり(仙台駅から14分)
・無料駐車場 191台・大型バス10台
・TEL 022-368-0106
◆期間:11月1日(土)~11月30日(日)
◆開館時間:9時30分~17時00分
◆休館日:毎週月曜日(祝日・休日の場合は翌平日)
 ※11月3日(月・祝)・24(月・祝)は開館
 ※11月4(火)・25(火)は休館
観覧料金:常設展観覧券でご覧になれます。
 一般400円(20名以上の団体は320円) 小・中・高校生無料