東北学院大学

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「新しい東北」地域資源発掘モデルスクール事業『宮城はっぷん塾』第3回講座が行われました

2014年11月12日

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happun_pic01.gif 地域資源を生かした新たな事業や情報発信等を通じて、宮城県の未来をリードする人材を育成することを目的とした復興庁の委託事業『宮城はっぷん塾』の第3回講座が11月8日(土)に開催されました。

 今回のテーマは、「コンセプト開発」。冒頭、第2回講座で行われた東京でのフィールドワークの要点を振り返った後、本学教養学部地域構想学科の和田正春教授が「“Glocal” Marketingの視点から」と題した講演を行いました。商品開発、時流、物流のベクトルを組み合わせた現状のマーケティング分析に始まり、4象限マトリクスを用いた市場分類では、商品の持つストーリー(コンテクスト)を重視しつつ、グローバルマーケットに対しても価値を発信する“Glocal”Marketingの特性を説明。最後には「発想のヒント」としてわかりやすいキーワードを挙げるなど、硬軟織り交ぜた講演に受講生は熱心にメモを取っていました。

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 続いて、講師陣から「意外性と納得性の兼備」「共有力・期待力・起点力の三つの力」などのポイントや、有名企業のコンセプトワークの好例が紹介され、いよいよコンセプト開発に向けたセッションがスタート。3チームに分かれ、まず「宮城の”いいとこ”を伝えたいシンボリックなお客様像」(ペルソナ)を具体化しました。数十枚の人物カードの中から各自が直感的に選んだものを集め、チーム内で議論。最終的に絞り込んだ人物像について、家族構成や職業、趣味嗜好、生活スタイルなど詳細なプロファイリングを行いました。

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 次に、設定したお客様像に伝えたい「宮城の”いいとこ”」を抽出してのディスカッションへ。各自が付箋紙に書き出した、たくさんの”いいとこ”に対し、「こういう仕組みでお客様に届けることができる」「これは地元の人もあまり良さをわかっていない」など多彩な角度から意見交換を行い、具体的にどういうことをやってみたいのか、徐々に企画内容を整理していきました。
 最終的には、受講生一人ひとりがワークシートに企画タイトルと内容を書き出し、個人発表。これまで得た知見や議論をもとに、自らの仕事に結びつけた企画や、新商品企画、ツアー企画など多様な提案が出揃いました。

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 学生サポートスタッフを含め「宮城はっぷん塾」全体が活気にあふれた第3回講座。早くも次回からは後半戦に突入です。11月15日(土)に行われる第4回講座では、今後企画をともに進めていくチームを結成し、アウトプット領域の特定などプレゼンテーションに向けたブラッシュアップを進めていきます。