東北学院大学

新着情報

文化財レスキュー関連イベントをイオンモール石巻で開催

2015年01月27日

 文学部歴史学科の民俗学実習で進められている文化財レスキュー活動。今年度も、津波による資料の劣化を食い止める脱塩処理作業、破片となった資料の統合作業に加え、牡鹿半島鮎川での移動博物館、石巻市のサンファン館を会場とした展示とシンポジウム、京都大学総合博物館での活動と精力的に活動してきました。
 今年度最後のイベントは、イオンモール石巻での開催となります。2月9~15日は半世紀前の牡鹿半島の写真展「牡鹿半島 思い出広場」、2月14・15日の週末はイベント「東北学院大学presents 牡鹿半島・海のくらしのミュージアム」を開催予定です。
 文化財レスキューを通じた文化創造活動をとおして、地域のみなさんに文化の愉しみを再発見していただき、過去から未来へとつなぐ地域のくらしのイメージをはぐくむ機会となればと思います。

※会場へのアクセスは、仙台からは、宮交の高速バスで仙台駅33番乗り場からイオンモール石巻下車が便利です。

150127-1_01.jpg 150127-1_02.jpg
(クリックでPDF表示 1.17MB)

「牡鹿半島 思い出広場」

会 場:イオンモール石巻 海の広場
開催日:2月9日(土)~15日(日)
 ※初日は午後1時より開場

展示の概要

 東北学院大学では、東日本大震災によって被災した牡鹿半島の文化財の保全作業に取り組んできました。今年度末にはその作業を終え、文化財を石巻市教育委員会に返却される予定です。
 今回の展示では、今から60年前の牡鹿半島のにぎわいを、古写真20点で紹介します。14・15 日の両日は、50~100 年前に使用された捕鯨・漁業・養殖・農業・養蚕・生活の民具も展示。被災文化財の保全作業も紹介します。
 かつてのくらしのイメージを思い起こしてもらいながら、復興していく地域がもともと持っていた文化に誇りを取り戻してもらうきっかけにしていただければと思います。

●ワークショップ

①「体験! 文化財レスキュー」
 2月14日(土)10:00~11:30
 2月15日(日)10:30~11:30
 文化財を守る作業を体験してもらいながら、大学生が文化財を守る技について紹介します。

②「ハンズオン・ミュージアム」
 2月14日(土)10:00~11:30
 2月15日(日)10:30~11:30
 ワラでできた道具や昔のくらしの道具、クジラのヒゲや歯など、牡鹿半島のくらしの民具をさわってもらいながら、大学生が解説。

③「“光の箱”を作ろう」
 2月14日(土) 13:00~15:00
 2月15日(日) 13:00~15:00
 文化財関連の企業である乃村工藝社によるアートプロジェクト。「光の箱」を製作し、持ち帰ることができるワークショップです。

●ステージイベント

「東北学院大学presents 牡鹿半島・海のくらしのミュージアム」
 会場:緑の広場
 開催日:2月14日・15日

2月14日
11:30~12:30
①学生による文化財レスキュー活動紹介「talking みんぞくん」
 大学生が、大学でのアクティヴなまなびの楽しさを、活動紹介ビデオを交えておしゃべり。これまで取り組んできた、牡鹿半島の文化財レスキューの活動紹介をします。

14:00~14:30
②あつまれ子どもたち!「みんなで“MINGO”ゲーム!!」
 大学生による楽しいステージイベント。たのしく昔のくらしについて学び、最後は「民具」のイラストでビンゴゲーム!景品もあるよ。

2月15日
10:00~10:30
①特別出張!石巻イオン校「おしか学講座」
 牡鹿半島の文化や文化財レスキューに関連したひとコマ15分のレクチャーをふたつ行います。

11:30~12:30
②なつかしい牡鹿半島の風景を楽しむ「ayu café 鮎カフェ」
 鯨祭り、鮎川音頭、金華山…。会場で開催している古写真と民具の展示で紹介できなかった、半世紀前の牡鹿半島の写真を映写しながら、共同企画者である「鮎川の風景を思う会」とともにワイワイおしゃべりします。

14:00~14:30
③あつまれ子どもたち!「みんなで“MINGO”ゲーム!!」
 大学生による楽しいステージイベント。たのしく昔のくらしについて学び、最後は「民具」のイラストでビンゴゲーム!景品もあるよ。

<2014年8月 牡鹿半島 海のくらしの風景展 in鮎川の様子>

お問い合わせ
東北学院大学博物館
 東北学院大学文学部歴史学科 准教授 加藤幸治
〒980-8511 宮城県仙台市青葉区土樋一丁目3-1
TEL.022-264-6920