東北学院大学

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震災学フォーラム「順応的復興の現状と課題」のご案内(2/17)

2016年02月15日

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 東日本大震災から5年になろうとしています。被災した沿岸部には、巨大防潮堤が次々と建設され、またその背後では多様なまちづくり、復興の活動がなされています。しかしそこには、巨大土木プロジェクトの進行や、土盛り・埋め立てなどによる生態系や景観の劣化、人と海のつながりの喪失、コミュニティの崩壊などの問題も現れています。
 一方、世界に目をやれば、気候変動への適応や生態系に順応した減災ECO-DRR、コンクリートやアスファルトのグレーインフラから自然環境とその機能を活用したグリーンインフラへの転換など、沿岸域の土地利用の在り方の見直しが進められています。しかしながら未曾有の大災害に遭った東北の復興では、そうした方向性が見えないのが現状です。
 本フォーラムでは、津波工学、ランドスケープデザイン、社会哲学、市民活動論、地域経済論などの立場から、生態系とコミュニティに配慮した順応的復興の模索と現状、その可能性を考えて行きたいと思います。

日時

2016年2月17日(水) 15:00~18:00

場所

東北学院大学土樋キャンパス5号館5階 第1~3会議室
※ご来場の際は地下鉄(五橋駅or愛宕橋)などの公共交通機関をご利用下さい

プログラム

司会・コーディネーター/千葉一(前浜おらほのとっておき理事)

開会のあいさつ

15:00~ 佐々木俊三(東北学院大学学長特別補佐)

報告

15:05~ 栁澤英明(東北学院大学:津波工学)
「低頻度巨大津波をどこまで予測できるのか? ー地域の災害脆弱化と防潮堤問題ー」

15:45~ 阿部聡史(環境デザイナー)
「持続可能な土地利用を目指す環境デザインの意義と課題 ー石巻市南浜地区(仮称)復興祈念公園計画を事例にー」

16:35~ 廣重剛史(目白大学:社会哲学|早稲田大学WAVOC:コーディネーター)
「防潮堤問題と学生の学び ー気仙沼と関東での『椿の森づくり』を事例にー」

質疑・応答

17:15~ コメンテーター 千葉昭彦(東北学院大学:地域経済論)

17:30~ ディスカッション

18:00  終了

主催

東北学院大学「震災学」編集検討委員会

共催

東北学院大学地域共生推進機構/生態系サービスの享受を最大化する「里浜復興シナリオ」創出プロジェクト/一般社団法人 前浜おらほのとっておき「椿の森」プロジェクト/公益社団法人 日本建築家協会東北支部宮城地域会/東日本大震災による被災中小企業の復興に関する実証的研究プロジェクト/里浜ネットワーク