東北学院大学

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東北学院大学研究ブランディング事業 学生ワークショップ 「東北における宗教的観光資源の可能性」開催

2018年06月18日

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 6月9日(土)、本学が2016年から開始している研究ブランディング事業の一環として行う、東北学院大学生のための「東北における宗教的観光資源の可能性」のキックオフ・ワークショップが開催されました。本事業では、若手人材の育成を重要目的のひとつに掲げています。事業を通して、社会の課題やニーズに対応し、東北の未来を築く人材を教育することを目指しています。
 このワークショップは、人口減、過疎化、産業の空洞化などの問題に直面する東北において、東北の魅力を再発見し、それを世界に発信する人材を育成することを目的としています。とりわけ、東北各地に存在する宗教的遺産の可能性に着目し、その歴史的背景と今日的意義について調査、研究を進め、観光資源としての活用を模索します。ワークショップで学んだ成果を海外に発信し、東北地方の活性化と観光客増加の足掛かりとしたいと思います。

 ワークショップ第一回目は吉田新先生(本学文学部准教授)の趣旨説明の後、手島慧さん(株式会社JTB 仙台支店)によって、東北の現状とその可能性に関する発表がありました。人口減など東北が抱える深刻な問題を共有すると共に、ピンチをチャンスに変えようとする手島さんの意気込みから多くを学びました。
 休憩をはさみ、Jessica Hallamsさん(株式会社仙台放送 Go!Go!!Tohoku!!!)による外国人から見た東北の魅力に関するプレゼンを聞きました。東北に住んでいる私たちが知らなかった、または気づかなかった東北の魅力を外国の方々の目を通して再発見しました。とりわけ、私たちが何気なく過ごしている日常こそ、海外の方々に魅力的に映ることを知りました。最後に畠山智行さん(株式会社ARISE)から、秋田県の湯沢市院内で行っている人材育成事業について紹介されました。厳しい人口減の現実の前で、わたしたちにどのようなことができるかについて討議しました。

 参加した学生からは「東北で働きたいと思えるような雇用、魅力ある事業活動の創出、国内外からの観光客増加に向けた新たな観光資源の発掘が必要である」という意見、また、「東北に住む人間が東北のことを深く知ること。東北の強み弱みについてしっかりと知り、分析してはじめて観光客を呼び込むことができる。もっと東北について知り、議論することが必要」という意見もありました。今後も引き続き、ワークショップでの学びを深めていきたいと思います。

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