東北学院大学

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ランカスター神学校との絆深めた国際交流協定締結式と特別講演開催報告

2018年07月30日

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 7月19日、土樋キャンパスホーイ記念館ホールにおいて「ランカスター神学校と東北学院大学との国際交流協定締結式」が挙行されました。
 このたびの締結は、東北学院大学研究ブランディング事業が東北における神学・人文学の研究拠点の整備事業」を通してランカスター神学校と本学との交流がより一層深まったことで実現し、①教職員の交換、②学生の交換、③学術情報及び資料の交換、④学術刊行物の交換、⑤共同研究の実施、⑥共同協議の開催、⑦その他の学術交流活動を促進していくものです。
 締結にあたって松本宣郎学長は「1885年、ランカスター神学校に学んだW.E.ホーイが日本宣教のために来日し、翌年仙台に神学校を建てたときからふたつの学校の関わりは始まりました。多くの関係者が交流し、本学から同校を訪問した者も少なくありません。本日協定を結ぶことはあるいは遅きに失したことに思います。幸い良い機会に恵まれ、調印締結の実現に至ったことを神のなされる不思議な業と思い、感謝いたします」と述べました。
 ランカスター神学校キャロル・リッチ校長は「東北学院大学と協定を締結できたこと。そ180726-2_4.jpgして、ランカスター神学校に対するホスピタリティ、アメリカから日本に来た人達に手を差しのべてくださったことに感謝いたします。ランカスター神学校はとても小さな学校です。本校にとって子どものような東北学院の方が大きくなりましたが、関係を深めていくことで互いが豊かになれることを楽しみにしています」とあいさつしました。
 その後、協定書を交換する調印式が執り行われました。
 続いて行われた特別講演では『今日のキリスト教信仰~アメリカ合衆国の「宗教市場」のな180726-2_5.jpgかで』と題し、リッチ校長が登壇。桜美林大学准教授のジェフリー・メンセンディーク氏が通訳を務めました。冒頭、ランカスター神学校のステンドグラスには富士山や鳥居が描かれていて、同校が日本、そして本学と特別な繋がりがあることを話し、ホールに集まった聴衆の興味と関心を引きつけました。またアメリカにおけるキリスト教の関わり方などを歴史的に振り返りつつ、現代のアメリカにおける信者を獲得する競争の180726-2_6.jpg「宗教市場」とも言える場で「個人が何を信じるかは、個人の選択権にゆだねられている」のであり、「宗教の自由とはキリスト教信仰にルーツを持った考え方」であるとし、さらに「キリスト教はアメリカの福音ではありません。その恵みは世界各地、時代を超えて与えられているものです。W.E.ホーイ、D.B. シュネーダー、E.R.プールボー、M.B.オールト。この人たちは福音のために世界の反対側に渡って押川先生と新しい学校を二つ設立しました。日本においては、クリスチャンは1%に過ぎないかもしれませんが、この仙台の街で大切な証を与えられています」と結ばれました。
 リッチ校長は7月17日から仙台に滞在し、大学礼拝に参加するとともに、水曜礼拝で説教を行い、北山キリスト教墓地にある三校祖の墓前や宮城学院などを訪れ、21日に帰国の途につきました。
 キャロル・リッチ校長は、特別講演の中でも語られたランカスター神学校のステンドグラスのレプリカを今回の訪問のために作製し、東北学院大学と宮城学院女子大学それぞれに贈呈しました。

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