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『カルピスをつくった男 三島海雲』(小学館)の著者でノンフィクションライターの山川徹氏(法学部法律学科2000年卒)が本学を表敬訪問

2018年08月03日

 日本の百年企業として知られる「カルピス」。今年はこのカルピス誕生から99年とのこと。惹句として有名な「初恋の味」はいったいどこから来たのか。この「カルピス」の生みの親、三島海雲の生涯とその後を追ったノンフィクションが本書『カルピスをつくった男 三島海雲』(小学館)です。これまで誰も知ることのなかった三島海雲の生涯と「カルピス」誕生が紐解かれています。

 7月13日、本書の著者である山川徹氏が発刊のあいさつのため本学を訪問し松本宣郎学長と歓談しました。山川氏は本学法学部法律学科卒業後、國學院大學二部文学部史学科に編入。大学在学時からフリーライターとして活躍していました。180803-4_1.jpg

 来年2019年に誕生100年を迎えるカルピス。日本人のほとんどが一度は飲んだ経験を持つという飲料です。モンゴルを旅していた、後のカルピス創業者の三島雲海は遊牧民との交流のなかでカルピスの原型となる乳製品を見つけました。なぜ三島が彼の地を旅していたのか。山川氏は同社のOBや遺族のもとを訪ね、その踏査行はモンゴルにまで行き着きます。
 三島がモンゴルを旅していたその背景には大日本帝国時代の対外政策があり、さらにカルピス普及の契機には関東大震災や東京五輪など近代日本史の重要事項が深く関わっています。

 8月5日(日)には山川氏が来仙し、本学でも「震災と文学」や「震災学」でご協力いただいている出版社、荒蝦夷の土方正志代表とのトークショーが金港堂本店(仙台市青葉区一番町)2階において15:30から開催されます。入場無料、予約不要ですが定員30名のため先着順となります。
 ぜひお運びください。

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  『カルピスをつくった男 三島海雲』(小学館)
  ・2018年6月15日発売
  ・定価 1,600円(税別)
  ・ISBN 978-4-09-389777-8


◎山川徹氏 プロフィール
 ノンフィクションライター。1977年、山形県生まれ。東北学院大学法学部法律学科卒業後、國學院大學二部文学部史学科に編入学。大学在学中からフリーライターとして活動。著書に、北西太平洋の調査捕鯨に同行した『捕るか護るか? クジラの問題』(技術評論社)、『東北魂-ぼくの震災救援取材日記』(東海教育研究所)、『離れて思う故郷 東京に生きる山形人の群像』(荒蝦夷)、『それでも彼女は生きていく 3.11をきっかけにAV女優になった7人の女の子』(双葉社)