「企業と大学との就職セミナー東北地区(仙台)大会〜復興からの展開〜」開催報告
2019年08月08日
8月1日と2日、「企業と大学との就職セミナー東北地区(仙台)大会~復興からの展開~」が620名の参加者で仙台市内のホテルで開催されました。
この就職セミナーは全国私立大学就職指導研究会が主催し、全国の私立大学の就職指導に携わる会員が、職業上必要な諸問題についての研究、協議・情報交換を行うとともに、会員相互の連携を深め、学生の適正および能力に適合した就職を促進することを目的としています。
初日の午後1時から始まった第Ⅰ部研究会では、開催地区を代表して全国私立大学就職指導研究会副会長であり、本学就職キャリア支援課の田口修課長が登壇し、「東日本大震災から8年が経ち、その話はもういいんじゃないかという声が聞こえています。被災地では現在、インフラが整備され、地域コミュニティが形成され、まだまだ復興への思いは強く、各地で災害が発生する中、その思いは同じではないでしょうか。最近の学生たちは地元志向が薄いと言われていますが、被災した地元のために、あるいは両親のために地元に残って働きたいと思っている学生がいることも忘れてはなりません。また、今回の大会を通じて普段接する機会のない全国の大学と企業が一堂に会し、様々な問題について語り合い、意見交換を行い、その気づきを持ち帰り、多くの人に還元し、今後の学生の採用活動に活かしていただければと思います」とあいさつしました。
続いて、村井嘉浩宮城県知事が「復興を通じた宮城県づくり」と題した講演を行い、東日本大震災を振り返り、復旧・復興の現状報告のほか、民の力を最大限に活かした創造的な復興および地方創生の取り組みや宮城県における就職支援の取り組みについて説明。「東北には小さくても可能性のある企業がたくさんあります。そのことは学生たちにとって大きな働きがいに繋がると思っています」と強くアピールしました。
休憩を挟み、「学生から見える企業・企業から見た学生そして大学の思い」と題したパネルディスカッションが行われ、本学から工学部機械知能工学科の鎌田丈さんをはじめとした宮城県内の大学生4名に加えて、仙台市内の企業から1名のパネリストが参加しました。就職活動の際に感じたポジティブとネガティブな出来事を振り返るなど、現役の学生だからこそ語れるリアルトークが交わされました。
第Ⅱ部情報交換会では、大学と企業とが軽食を楽しみながら就職についての貴重な情報を交換し合い、交流を深めました。
最終日は午前10時から第Ⅲ部研究会として本学卒業生のさとう宗幸さんが登壇。「ふれあいの時をもとめて」と題した講演が行われ、就職指導を通してより良い未来づくりの貢献を目指した就職セミナーは閉幕しました。