東北学院大学

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「第2回ランカスター神学校調査報告会」が開催されました

2019年10月04日

 10月3日(木)17時10分より、土樋キャンパスのラーハウザー記念東北学院礼拝堂において、「第2回ランカスター神学校調査報告会」が開催されました。これは、昨年の第1回調査に引き続き、本年8月に第2回調査が実施され、その成果を広く一般にも公開しようという目的で企画されました。

 最初に、昨年の調査にも参加し、今回が2回目の調査となる東北学院史資料センター調査研究員の日野哲氏が、調査の成果を多数の写真を交えて報告しました。今年も新たな発見が多数あり、来るべき東北学院百五十年史編纂へ向けた調査・資料収集を今後も継続的に行うことを期待したいと述べられました。

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 続いて、宮城学院女子大学一般教育部の栗原健准教授が、宮城女学校初代校長のE・R・プールボーの英語教育について、当時使用された教科書・参考書から考察を述べられました。今回の調査では、プールボーの書簡に記載されていた人名が、実は誤表記であったことが判明した、など報告されました。

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 次に、本学教養学部言語文化学科の松谷基和准教授が、ランカスター神学校が所蔵するドイツ改革派教会資料のうち、日本以外の伝道に関する資料を活用することで、ドイツ改革派の海外宣教活動の中で、日本や東北学院がどのように紹介・評価されていたのかが窺えるようになるだろう、と報告されました。

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 最後に、本学文学部総合人文学科の野村信教授が、東北学院の「3L精神」について、その由来の一因がドイツ改革派教会の機関紙である「MISSIONARY GUARDIAN」の表紙に記載されている「LIFE,LIGHT,AND LOVE FOR THE WORLD」であることを紹介しました。なおこの言葉は現在、東北学院大学のスクールモットーにもなっています。

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 ランカスター神学校にはまだまだ多数の資料が残されているとのことですので、今後も継続した調査が期待されます。