東北学院大学

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東北学院大学文学部教育学科公開連続講義「新しい小学校教育がめざすもの」が開催されました

2019年11月20日

 11月16日、土樋キャンパスホーイ記念館H303教室で、東北学院大学文学部教育学科公開連続講義「新しい小学校教育がめざすもの」が開催された。
 初日の16日はトップバッターとして本学文学部教育学科の渡辺通子教授が登壇。「母語教育としての国語教育はどう変わるのか―初等教育における言語教育の位置―」と題して講義した。
 渡辺教授は3つの話題として、(1)算数の記述式問題の解答例にみる子どもの思考と表現、(2)津波-命-の単元学習にみる国語科の位置と役割、(3)外国語教育推進の動向と国語教育との関係を提起しました。日本の言語教育のカリキュラムの変遷と指導方法の歴史や特徴に触れながら、初等教育においては、考える力を育てることが大切であり、「子どもの表現の内側で展開されている思考・判断の活動に目を向けてほしいと思います」と考えを述べました。そして、子ども達の日々の教育活動が、国語で考え、国語で表現することを前提に成り立ってきたことに、私たちは無自覚ではなかったかと問いかけました。国語教育=母語教育とはならない時代・社会が近づいてきている現在、今後の言語教育に関しての重要性を感じた時間となりました。
 この連続講義は11月30日に最終講義が開催されます。日程の詳細についてはこちらをご覧ください。

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