文学部教育学科の学生と仙台市立錦ケ丘小学校6年生が遠隔授業を行いました
2019年12月09日
去る12月6日、泉キャンパス教育学多目的教室にて、本学文学部教育学科の学生25名と仙台市立錦ケ丘小学校6年生の6学級との遠隔授業が実施されました。
この授業は文部科学省「学校ICT環境整備促進実証研究事業(遠隔教育システム導入実証研究事業)」の一環で行われました。現在、小学校・中学校の学校現場にはタブレット等の児童生徒向け端末の整備が進められています。それらの端末を活用する上で、高速なインターネット回線が必要です。国立情報学研究所が運営する学術情報ネットワーク(SINET:サイネット)を本学では従来から利用してきましたが、本事業では小中学校からもこのSINETに接続することで高速な回線を利用できる環境を整えています。
教育学科大友麻子准教授が担当する科目「英語ⅡA」の時間を使い、本学の学生が15のグループに分かれ、それぞれにテレビ会議システム(NTTコミュニケーションズ社のSkyway)を使用して錦ケ丘小学校の6年生と英会話を行いました。従来の回線であれば数台程度の接続に限られたり、映像や音声の質が大幅に低下するところですが、高速回線を使用したことで、ほとんどのグループが十分な環境で英会話に取り組むことができました。
学生からは、「最初は要領がつかめず戸惑ったが、次第に1人1人と親しく話し、家族、好きな音楽、将来の夢などを語り合うことができた」「小学校外国語活動教材には事前に目を通していたが、実際の小学生の英語力は予想と違っていたので新鮮で良い経験だった」「一度限りの交流なのは残念」などの感想が聞かれました。
大友准教授は、「教育学科は教員を目指す学生が多いため、今回の活動は小学生の実態を体験的に学ぶ貴重な機会となった。また短時間とはいえ1対1のやり取りであるため、この児童の学習に今は自分だけが関わっているのだという強い責任感で真剣に取り組む姿勢が観察された点でも有意義であった」と語りました。
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