東北学院大学

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東北学院大学研究ブランディング事業〈神学研究推進部門〉による『苦難と救済 ――闇の後に光あり』(教文館)2020年2月刊行

2020年03月03日

200303-1_1.jpg 東北学院大学が取り組む研究ブランディング事業『東北における進学・人文学の研究拠点の整備事業』では、ラーハウザー記念東北学院礼拝堂で、毎月1回市民にも公開している『水曜礼拝』も実施しています。
 この度、事業の3本柱の一つ〈神学研究推進部門〉から、これまで取り組んできた東北学院の建学の精神である「福音主義」に関する研究論考をまとめた書籍、第2弾が2020年2月20日発刊されました。

――《苦しみ》の神学的意味に迫る 11 の洞察――

 信仰者の不条理な苦しみにはいかなる意義があるのか? 受難のキリストはいかにして救済の根拠となりうるのか? 宗教を巡る争いの歴史が伝えるものは何か? 聖書の重要な主題であり、キリスト教神学の中心的課題である《苦難と救済》について多角的に探求した、東北学院大学での講演録を含む学際的な研究論集。

『苦難と救済 ――闇の後に光あり』

 著訳者: 野村 信/吉田 新編
 出版社: 教文館
 税込価格:3,520円(本体価格: 3,200 円)
 発売日:2020年2月
 ISBN:987-4-7642-6146-4

【目次】

第Ⅰ部 旧約聖書における苦難の意義──詩編、ヨブ記
 第一章 詩編二二編における苦難と救済 石川 立
 第二章 ヨブ記における苦難と問い 田島 卓

第Ⅱ部 新約聖書における苦難の意義──マルコ、パウロ、第一ペトロ書
 第一章 福音書における苦難の義人 廣石 望
 第二章 パウロにおける苦しみとその克服 ペトラ・フォン・ゲミュンデン
 第三章 パウロの「十字架の神学」から見た苦難の問題 青野太潮
 第四章 模範としてのキリストの苦しみ 吉田 新

第Ⅲ部 カルヴァンとキルケゴールにおける苦難の意義──闇の後に光あり
 第一章 私を見捨てた神を呼ぶ ランダル・C・ザッカマン
 第二章 苦難の学舎で神の愛を習う ランダル・C・ザッカマン
 第三章 闇の後に光あり(post tenebras lux) 野村 信

第Ⅳ部 カルヴァンと苦難の歴史──戦争と平和を見据えて
 第一章 カルヴァンにおける戦争と平和 吉田 隆
 第二章 「殺戮時代」の後期カベナンター(契約派)に見る《苦難と救済》 原田浩司

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