東北学院大学

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【重要】新型コロナウイルス感染症に関連した対策方針について〔第6報 概要〕

2020年04月14日

2020年4月10日
学生・留学生・教職員 各 位

東北学院大学
学長 大西 晴樹

新型コロナウイルス感染症に関連した対策方針について〔第6報 概要〕

 新型コロナウイルス感染症の流行が広がり、この4月7日には7都府県を対象に政府から緊急事態宣言が発せられました。宮城県及び仙台市は直接にはその対象となっていませんが、最近の仙台市内における感染事例の続発状況を注視すると、感染経路不明の市中感染が起きていると想定すべき段階にあると考えられます。現に、宮城・福島・山形の3県における感染経路不明の感染者は二桁に上ること、宮城県はその中で最も感染者が多いことが報じられています。
 これまで東北学院大学においては、学内感染は皆無であり、市中感染も公式には確認されていないことを前提として、いわゆるクラスター(集団感染)発生の関係者に的を絞って当事者及び接触者の行動経路中心に、施設閉鎖や消毒等の措置を実施し、あとは並行して予防的な注意喚起を重ねて行う、という施策に徹してきましたが、上記のような趨勢の変化に伴い、市中感染のまん延状況下における本学の対策基本方針を根本的に策定し直すこととしました。もちろん、前回の第5報でお知らせしたとおり、学生・教職員の安全を守り、感染を広げないという社会的責任を果たすことを最重要視する姿勢に全く変わりはありません。しかし、大学として社会的に果たすべき責任を全うするために必要な諸業務を不断に継続していくことも重大な責務です。新学期を迎え、教職員・学生の生命及び健康に配慮しつつ、大学としての教育研究活動を再開するための前提として業務体制の工夫や環境条件の整備に意を用いていただきたく、以下のとおり新たな方針を提示いたします。
 なお、新型コロナウイルス感染症に係る対応につきましては、今後とも、状況の変化に応じて継続的にお知らせいたします。

1.新型コロナウイルス感染症対策本部「新型コロナウイルス感染症対策の基本的対処方針(令和2年4月7日改正)」より (省略)

 

2.東北学院大学における新型コロナウイルス感染症対策の基本方針

(1)「3つの条件が同時に重なる場(状況)」(いわゆる「三つの密」)の徹底排除
 以下の3つの条件が同時に重なる場を避けるための取組みとして、次のような対策措置を推進します。
1)換気の悪い密閉空間にしないための換気措置の徹底
・会議や説明会・相談会等の集合型行事を実施する際は、事前事後の換気に加え、開催中も窓を少し開けておくとか、一定時間経過を見計らい窓や扉を大きく開放して継続的に換気する、等の措置を講じること。
2)多くの人が手の届く距離内に密集しないための配慮(社会的距離の確保)
・参加者の人数に応じた広さの教室・会議室等を用意するとともに、会場内の席も間を開けて座るようにすること。
・集合写真の撮影や順番待ちの際など、立っている間も隣の人との間に十分な距離を確保するよう努めること。
3)密接した環境での会話や発声による飛沫感染のリスク排除
・咳エチケットとしてのマスク着用を徹底して飛沫感染を抑制し、座席の配置も正面に向き合うことなく互い違いに着席するよう配慮すること。
※併せて接触感染を防ぐため、頻繁な手洗いの励行や消毒用アルコールによる会議テーブルの清拭等を参加者各自に推奨します。
(2)感染リスク低減のための諸方策
1)不要不急な外出の自粛(できる限りの自宅待機)要請
・学生の本分に即した活動以外の外出は自粛を求める趣旨に基づき、課外活動は今回の感染症流行の終息判断ができるまで当面停止とする。
・私的な外食や不要不急の買い物・レジャー等の自粛も求める。
2)感染が疑われる者の除外
・以下のいずれかに該当する者は、学内の会議その他の行事に出席・参加しない。(実施時に担当教員・主催者がかならず確認すること)。
(ア)現に発熱症状(37.5度以上)や感冒症状(発熱、鼻水、咳等)、味覚・嗅覚障害がある者
(イ)過去2週間以内に発熱や感冒症状で受診や服薬等をした者
(ウ)緊急事態宣言の対象地域や国外への訪問歴が14 日以内にある者
・緊急事態宣言の対象地域からの来校者(説明会等の講師や課外講座の担当者等も含む)には、キャンパス立ち入りを認めない。
3)感染リスク軽減策の徹底
・咳エチケットの遵守、頻繁な手洗いなどの周知徹底(マスク着用、手洗い・消毒の励行その他)
・電子会議システムの大幅導入、メール審議による代替等の工夫(集合型会議の絞り込み)
(3)大学業務の継続と感染リスク低減努力の両立
 市中感染の状況下において、万一、キャンパス閉鎖を余儀なくされた場合にも、本学の教育研究機関としての本来的な業務は不断に遂行することを基本方針とします。
1)当面の2020年度前期授業について
 遠隔授業(同時・双方的なオンライン授業または対面授業ないし面接授業と同等の教育効果を担保する諸措置と抱き合わせのオンデマンド型授業など)を全学的に導入することにしました。
 しかしながら、大学において、遠隔授業や各種のテレワークを推し進め、対人業務を極力減らしたとしてもなお、学生の来訪や人的接触を必要とする業務が残ることは確かです。自宅等に十分なWiFi環境がない、またはマルチメディア対応のPC等がないなど遠隔授業を受けるための環境設定に困難を覚える学生や、図書館や各研究所・資料室、就職キャリア支援部等の図書資料閲覧を必要とする学生、学生総合保健支援センターやラーニングコモンズ等の職員による助力・支援を求める学生など、キャンパスに来訪して教職員に相談したいと願う学生に応じることは、大学としての責務です。キャンパス閉鎖の事態に至らない限り、遠隔授業の受講環境が整わない学生には、空き教室や情報処理センター所管の教室での受講を保障します。
 なお、実験・実習型の取り組みを必要とする授業科目等や共同研究作業についても、参加者の人的な集合機会を極力削減するように、実施プログラム上、最大限の工夫をすることが求められます。
2)学内業務のオンライン化への創意工夫について
 学内各部局においては、たとえば学生からの相談に関しても、突然、学外から窓口を訪ねるという形ではなく、電話相談や電子メールでのやりとりを重ねて対応するようにします。学生側の環境が許すようなら電子会議のツールを駆使して、より人間的な情報のやりとりを行うこととします。
 最後に残る対面型業務の必要な範囲を絞り込んだ上で、学生の来訪を待つことにする際は、来訪の日時・場所を明確に指定して、対応する部屋の状況を「三密」回避の目的に合わせて工夫します。
3)外部からの来校者への対応について
 キャンパス外からの突然の来訪者がないように、あらかじめ事前のやりとりで対応を重ね、来訪の日時・訪問先の指定をしておくことを前提とします。また、キャンパスへの訪問者には各入り口の警備担当に連絡の上、同道して案内する等の入構手順を固めておく必要があります。万一、感染者のキャンパス入構が後に判明した場合に備え、学外者の立ち寄り先とそのルートを記録するようにします。

3.新学期の教育研究に係る活動について

(1)2020年度学事暦上の授業開始日変更〔5月7日(木)開始予定〕について
・2020年度の授業開始日を4月22日(水)から5月7日(木)に変更。
・ただし、今後の新型コロナウイルス感染症の流行状況によっては、さらなる特段の措置がとられることもありうるので、大学ホームページやMyTG等での随時情報提供に目を配り続けること。
(2)2020年度東北学院大学新入生・編入学生オリエンテーション関連行事について
・学内でのオリエンテーション行事は4月14日(火)以降順次オンライン方式を原則として実施する。
・授業開始日の変更に合わせて、オリエンテーションの実施期間及び実施方法を下記のように変更する。
・実施期間:4月16日(木)のガイダンスから始まり、5月7日(木)の授業開始に備える。
・実施方法:遠隔オンライン方式(電子会議システムZoom活用)、オンデマンド方式(学習支援システム「manaba」)を利用した遠隔方式で実施し、原則、参集開催をせず、例外的に面談等による人的な支援を必要とする学生に対してのみ来訪日時・場所等を打ち合わせて対面指導を実施。
・実施内容:
(ア)英語プレースメントテスト(オンライン)
①4月15日(水)から4月17日(金):英語教育センター担当
(イ)学科ガイダンス(東北学院ポータルMyTG・manaba利用)
①4月16日(木)~20日(月):各学部学科教員担当
(ウ)教務ガイダンス(東北学院ポータルMyTG・manaba利用)
①4月16日(木)~20日(月):
(エ)履修科目登録(東北学院ポータルMyTG)
①4月20日(月)~26日(日):東北学院ポータルMyTG(Web履修登録)
②4月20日(月)~24日(金):履修科目登録に関する対面指導期間
(オ)教科書販売(大学生協担当)
①4月17日(金)から順次開始する予定
②ただし、Web注文の方式や注文した教科書の受け取り・代金支払いの手順(日時・場所等の案内も含む)等については、大学生協のホームページ(大学ホームページにリンクあり)に記載された指示に従うこと。
(3)新学期の授業実施について
・授業開始日:5月7日(木)
・実施方法:原則、遠隔オンライン方式(電子会議システムZoom活用)、オンデマンド方式(学習支援システム「manaba」)を利用し、面談参集の対面授業は行わず、インターネットを通じた遠隔方式で実施。
・WiFi環境や受講端末の不備等により学内の教室での受講を必要とする学生については、クラスター(集団感染)発生リスク軽減のため、いわゆる三密状態の回避措置を徹底する。
(4)各種大学主催イベントについて
・各種大学主催イベントの実施については、原則、開催しない。遠隔授業の実施に向けた学部学科別のFD研修会など、緊急の必要性が高い参集型のイベントをやむをえず開催する場合は、「三密」回避措置を必ず徹底すること。
・各種イベントの講師等、外部からの来校が必要な者については、上記2.(2) 「2)感染が疑われる者の除外」に該当しない者に限ること。
(5)学生の課外活動について
・上記2.(2)「1)不要不急な外出の自粛(できる限りの自宅待機)要請」に記載のとおり、学生についても学生の本分に即した活動以外の外出は自粛を求める趣旨に基づき、課外活動は今回の感染症流行の終息判断ができるまで当面停止とし、学内の施設利用も認めない。
(6)ボランティア活動について
・上記2.(2)「1)不要不急な外出の自粛(できる限りの自宅待機)要請」に記載のとおり、学生についても学生の本分に即した活動以外の外出は自粛を求める趣旨に基づき、ボランティア活動は今回の感染症流行の終息判断ができるまで当面停止とし、学外ボランティア団体の学内受入れも認めない。
(7)就職活動・企業セミナー等について
・就職キャリア支援部が主催するイベント(講演会、セミナー等)については、原則、感染拡大防止の観点から遠隔方式での開催とする。
・講演会やセミナーの講師等、外部からの来校が必要な者については、上記2.(2)「2)感染が疑われる者の除外」に該当しない者に限ること。
・その他、前記基本方針の下で、参加予定者は就職キャリア支援課が開示する注意事項を確認すること。
(8)教職員の国外・国内出張について 〈学内通知済み〉
(9)学生・留学生・教職員の海外の渡航・受入れに係る対応 〈学内通知済み〉
(10)学内での会議開催について 〈学内通知済み〉

4.職員(非専任を含む)の勤務管理の特例措置について 〈学内通知済み〉

 

5.学生・教職員の新型コロナウイルス感染症に関する相談・受診・予防策〈学内通知済み〉

 

6.学生・教職員の新型コロナウイルス感染症罹患及び濃厚接触時の対応〈学内通知済み〉

 

7.教職員・学生の私的な移動について

 新型コロナウイルス感染症の爆発的拡大が社会的に懸念されている目下の状況において私生活上も不要不急の移動(外出等)は慎むこと。とりわけ宮城県外への移動や公共交通機関の利用は避けることを強く要請します。

 今後の状況により、対象期間の延長や対策強化の可能性があります。大学からの通知(東北学院大学ホームページ、東北学院ポータルMyTG「お知らせ」等)に注意してください。

以上